内容説明
2061年、ヘイウッド・フロイドは高鳴る動悸を抑えきれなかった。75年ぶりに再接近してきたハレー彗星の探査計画への参加を要請されたのだ。最新型のミューオン駆動宇宙船ユニバース号に乗り組みハレー彗星をめざす―そして、みずからの手で彗星を調査する。だが、彗星に着地し探査を始めたフロイドたちを、思いもよらぬ事件が待ち受けていた。
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乱読太郎の積んでる本棚
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
龍磨
40
地球から離れて生きて帰れるかどうかも分からないのに、ダイヤモンドの塊を持って帰りたい気持ちにさせられるのは、やっぱり人間はどこに行っても人間だなと思った。自分なら一欠片で良いから欲しい、命をかけてるんだからこれくらいバチ当たらないだろうと正直思ってしまう。水を燃料にするミューオン駆動技術が使いやすくなれば地球の環境問題は解決するのかなと、フィクションだけど、現実と重ねて見てしまう。エウロパの生命は奇怪に見えるけど、逆に人間てどう見えるのだろうという事が気になった。2021/12/30
りんご
37
なんちゅーか、粛々と進みます。2010年で立ったフラグ「エウロパは着陸すんなし」の回収です。トラブルでエウロパに着陸するっきゃ無い。2061年ってのはハレー彗星が接近する年ね。3001年読むためのつなぎの一冊って感じかや。2021/06/27
Tadashi_N
35
惑星間航行の技術は進歩し、謎も深まっている。生物のカタチをもたない、意識の集合体か?2017/08/19
ヤギ郎
17
宇宙の旅シリーズ第3弾。『2001年宇宙の旅』を読んだときのような衝撃はなかった。平坦に物語が進む。ハレー彗星への調査と旅行へ行き、そのあと木星の衛星エウロパへ行く。最後の数行でモノリスのすごさを予感させる。2019/09/19
ゲンショウ
17
暫く間を開け拝読。そもそも、この続編の意図を訝ったが…今となっては納得。エウロパの描写には心躍った。2005/05/06