内容説明
タイムサイクルで時流を行き来して歴史を監視し、時間犯罪を取り締まるタイム・パトロールの一員エヴァラード。さまざまな時代で歴史に干渉して時流を支配しようとする超人〈称揚主義者〉との戦い、隊員として出向いた時代に生きる人々との出会いと別れ、そして美貌の隊員ワンダとのせつないロマンス…“正しい時間線の管理者”たるエヴァラードの活躍を描く、時間テーマSFの名作『タイム・パトロール』の続篇登場。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
MICK KICHI
67
「タイムパトロール」の続編中編が三編、インターミッションが三編の構成。マンス・エヴェラードを中心とした、タイムパトロール組織が前作より詳しく描かれて、集団戦略により重きを置いた活躍が面白い。作者の歴史知識の豊富さがふんだんに味わえるが、いかんせん当方の知識不足で醍醐味が半減していると思う。セレコウス朝、シチリア王を題材とした二作がそれにあたる。アメリカ先住民族を描いた作品は、黄色人種以前の民族を仮定し、先住民族支配の価値観を逆転させて見せたストーリーが頗る良かった。2020/10/01
k16
1
20111110読了。 3中編の間を更に短編がつなぐ形の1冊ではあるがつなぎの部分がいまひとつわからんかった。 前作(というか初作)でも感じたけど世界史(特にヨーロッパ史)ある程度知ってると更に面白いんだろうなと。そのあたり詳しくないので、更に登場人物名前覚えるのに苦労する。 3編中個人的にはワンダの"ベーリンジア"が面白かったかなと。 しかしパトロール隊のルール違反だよなぁ。 解説読んで、前作から今作の間にも未訳の作品があると知ってガーン。ワンダのおじさんの話とか出てくるけどなんのことやらだったもん。2011/11/10
両
1
ひさびさに読んだP・アンダースンのタイムパトロールシリーズ。 面白い、のは面白いが、西洋史の知識が多少必要だなぁと思った。2012/02/26