ハヤカワ文庫<br> 百万年の船〈2〉

ハヤカワ文庫
百万年の船〈2〉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 329p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784150110444
  • NDC分類 933
  • Cコード C0197

内容説明

鎌倉時代の平安京に住む女官オクラ、明朝の中国の農村で村人から師と仰がれるトゥ・シャン、開拓期のアメリカで呪術師をしているペレグリーノ、第二次大戦下のロシアで戦うカーチャ―。世界各地でごくわずかな確率で生まれている不老不死の人々は、さまざまな事件や災厄にもかかわらず、たくましく生きているが…。3000年以上の歴史を生きる不老不死の人々の波爛万丈の冒険を巨匠アンダースンが描く傑作長篇。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ニミッツクラス

25
93年(平成5年)の税抜544円の青背初版。米89年の底本を本邦で3分冊した2巻目。初巻から一ヶ月後の刊行だが微妙に値段を上げた。本書の話は章立てで初巻から続いており、巻頭の第8部は承久の乱(1221年)の頃の平安京の女官から始まる。巻尾の第17部はスターリングラード攻防戦(1942年)の女性斥候の話。3巻目でどういう落とし方をするのか興味津々。余談:不老不死人は傷の治りが早く割礼しても元に戻る。その理屈だと女性は破瓜の痛みを毎回伴う事になるが、性の喜び云々の描写もあるので少し腑に落ちない。★★★★☆☆2023/03/31

JACK

19
☆ 世界に数人しかいない不老人。鎌倉時代の日本の女官オクラ、中国の農村で師と崇められるトゥ・シャン、カナダへ逃げる奴隷のフローラ、アメリカの占い師ペレグリーノ、第二次世界大戦下のロシアで戦うカーチャ。数千年生き続ける彼らは集結しつつあった。何度も家族を看取る辛さ、悪魔と取り引きした魔女扱いされる理不尽さ、余りにも長く生きて記憶が整理できなくなる苦悩、体の傷は治っても癒えない心の傷、数百年ともに暮らした仲間を殺された苦しみなど、色々考えさせられます。2巻になって面白くなってきました。2020/02/28

鐵太郎

11
ヘイアンキョウのアサガオ、という面白い長命人が登場します。日本にも目を配ってますよ、という配慮か。フランス王国宰相リシュリュー枢機卿に直談判するジャン・クレシーや、謎のインディアンのまじない師、カナダに逃れる逃亡奴隷娘などのエピソードの後、スターリングラードで敵兵を狙撃する女兵士として登場するスヴォボダ。ああ、こんな感じにお話は流れていくんだ。 2/32011/07/16

クマー

3
日本で、中国で、アメリカで、新たな不死人達が孤独を纏いながら暮らしている。2巻は不死人達の出会いが描かれている。世界に散らばる不死人は誰もが目立たぬよう暮らしていたのだが、不死人同士出会うことによってどんな物語が生まれるのか。まだ序章に過ぎない。3巻が楽しみ。2013/05/16

wnkkny

3
ひたすら放浪する不死人たち。全員が決して表舞台に出ようとしないあたりがリアルで悲哀を誘う。2012/09/17

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