内容説明
人類居住宙域と銀河系深部を結ぶゲイトウエイの開通から90年。人類は意欲的に銀河へ進出し、多くの船が新世界めざしてこの天空の水路を下っていった―。少女クローディの乗る〈チャリティ〉もそんな植民船の一つだった。だが航行中の同船は、空間を思いのままに破壊する獰猛な異星人スロッグに襲われる。逃げ場のない水路の中で、一行は生き延びることができるのか…。未知の試練に直面した少女の冒険を描く力作宇宙SF。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
レイス
1
ファンタジーになってしまった。ジーヴスの合いの手などノリはよかったんだけど、sfから滑り落ちてしまいましたね。スロッグはジーニーを連想。死んでなお意識体は、同じくバクスターのマイケル・プールを連想。谷甲州の作品でもいたような。スターストリームも谷甲州の同作品で似たものを読んだ気がする。2019/03/25
SHINOBU
0
『スターバースト』の続編。こちらのほうが科学科学してなくて読みやすいのかな。ヒロインが可愛いし。2012/02/24
けるぴー
0
ちょっと風変わりなファーストコンタクト物。メインとなる登場人物は、異星人の血が混じった少女、飛び級してきた少年、熊と狼を遺伝子的に掛け合わせたルピコ、妻をカースロッグに殺された船長、ありとあらゆる生命を破壊し尽くす謎の異星人カースロッグ、おっと、人類がワープに使うスターストリームが生きていることを忘れてはいけない。これは彼らが相互に接点を持ちながら、お互い理解の糸口に立つまでを描いた作品だ。分かり合うためには、まず分かり合おうとしなければならない。誤解を乗り越えるのは難しいが、それはきっと素晴らしいことだ2011/09/26