ハヤカワ文庫<br> テラプレーン

ハヤカワ文庫
テラプレーン

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  • サイズ 文庫判/ページ数 433p/高さ 16X11cm
  • 商品コード 9784150109837
  • NDC分類 933
  • Cコード C0197

内容説明

超大企業ドライコに支配されたアメリカ同様、ロシアも強制消費社会と化していた。ドライコの退役将軍ルーサーは、秘密任務を帯びてこの地を踏んだ。失踪した科学者が発明した画期的空間転移装置を、その科学者ごと奪取しようというのだ。だがルーサーはまだ知らなかった―。この装置が空間のみならず、時間の壁さえ飛びこえる驚異の転送能力をもっていることを。過去と未来をつなぐ悪夢を期待の新鋭が描く驚嘆の問題作。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

GaGa

43
謎の作家と言われているがカバーに写真が掲載されているジャック・ウォマック。この作品はタイムスリップものだが、自分たちが生きてきた世界観とは違う過去へ行ってしまうと言うことで、「戦国自衛隊」的な設定。それにしてもドヴラトフ症候群。なんか本当にありそうじゃないか、チャップリンもこれで亡くなったとは(笑)ラストは多少ありきたりと言うか、まあ、こんなものかというか。しかしなかなか楽しく読めました。2012/01/30

おおた

12
最初から黒丸節全開でルーディ・ラッカーの時のように置いてきぼりにされるのかと思いきや、対比するようにある事件が起きて黒丸節の由来が分かるようになっている。文体と構成のバランスがすごく意外でよかった。登場人物の扱いもドライ。続刊を待たずに訳者が亡くなったのはすごく残念。この文体で全6巻を読みたかった。2019/03/03

スターライト

7
『ヒーザーン』とともに近未来史シリーズ六部作を形成するが、超巨大企業ドライコがアメリカを支配する点は同じだが、独立した話として読める。ジェイク以外は共通する登場人物はいない。失踪したロシアの科学者が発明した装置により、過去へと飛ばされたドライコの退役将軍ルーサー。しかも彼が知る過去のアメリカではなく、似て非なる世界だった。ルーサーの時代も地獄なら、転移した過去も地獄。装置の争奪戦を縦軸に、人々のドラマを横軸に物語は織りなされていく。異教徒(ヒーザーン)と対極にあるかのようなタイトルも暗示的。2018/10/21

46neko

1
やっぱり未来語?が読みにくかった。全6作読まないことには評価のしようがない。救世主と時空にあいた穴、どう関わってくるのだろう?残り4作が未翻訳のままとは残念2020/04/02

NezMozz

0
昨今はやりの萌カルチャーでござい、という顔をした作品の、それにまんまと騙されて芯に仕込まれた怜悧なエッジに気付けないのは勿体無い、損失だ。逆も真なり。アンダーグラウンドの、ダークなアンビエントテイスト、重苦しく難解な世界観に、たらりとたらし込まれた蜜のごとく、胸をきゅうっと締め付ける「静かに。静かに。静かに。」何が言いたいかというとジェイク萌えええええ!私に萌え絵を描く才能があったらジェイク描きまくるね!冷徹な殺人マシーンが恋を知りそれに殉じる。そしてそれはこの本の本質ですら無い。さあ、見出そう、全てを。2011/09/07

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