内容説明
超空間宇宙船〈レッドシフト〉―その船内では、光の速度は秒速10メートル、音速にいたっては、わずか6.6メートル。走るだけで音速は超えられ、赤方偏移も起こってしまう。そんな船内で殺人事件が発生した。〈レッドシフト〉は超空間階層の間を航行中で、外部の世界とは隔絶しているから、乗員か乗客が犯人であることは間違いない。一等航行士ジェイスン・クラフトはさっそく捜査を始めるが…。話題の長篇ついに登場。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
おーえす
2
光速が秒速10メートルという特殊環境にある宇宙船。その宇宙船内で殺人事件が起こり、主人公は調査に乗り出す――という裏表紙のあらすじで、さもSFとミステリの融合か?と思わせる。その殺人事件は序盤で片が付き、後はハイジャック犯や宗教団体ザナハラとの大立ち回り。と、想像とは別物だったものの、読んでいて非常に楽しい。人物造形は主人公―ヒロイン⇔敵対者の構図はテンプレ的だが、それもよく練られた戦闘シーンの前では重要ではない。未だかつて相対性理論を駆使して立ち回った作品なんてあっただろうか。筆者による理論解説も秀逸2014/08/20
レイス
1
目玉の現象はどうして起こるのか?そのツッコミは置いといて、非日常な物理を楽しむことにした。面白かった。メイキングもより面白かった。2019/04/21
マサトク
0
航行中、その影響により光速が秒速10mになる宇宙船〈レッドシフト〉号で、不可解な殺人事件が起こる…というところから展開するハードボイルド・アクション・ストーリー、とでもいうべきか。世界設定は少なくとも猛烈に面白い(荒事とラブロマンスの部分はハリウッド映画のように安っぽく安置だけど)。光速が秒速10mになったら世界がどう見えるのか、を想像しながら読むのは楽しかった。2015/03/01
owlman
0
闇に浮かぶ許されざる顔に、復讐の光が射す。2015/02/02
bottom
0
3度目の読了だけどやはり面白い2011/06/24