ハヤカワ文庫
死者の代弁者〈下〉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 323p/高さ 16X11cm
  • 商品コード 9784150108854
  • NDC分類 933
  • Cコード C0197

内容説明

ルジタニアの原住種族ピギーを研究していた異類学者ピポがピギーに殺害されてしまった。それも残酷きわまりない殺し方で。からだのあちこちを切り裂かれ、地面にばらばらに並べられていたのだ。死んだピポになりかわり、ピポがするはずの話をしてほしい,その真実の生涯について語ってもらいたい。そういう依頼を受けた〈死者の代弁者〉エンダーは、さっそくルジアニアをめざし旅立った。ピギーの未来を、さらには人類の未来をも変えるために…。前作『エンダーのゲーム』に続いて、2年連続でヒューゴー、ネヴュラ両賞を受賞した傑作長篇。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

佐々陽太朗(K.Tsubota)

81
価値観や行動原理が全く違う異星知性体との関係で自らの存続が危ぶまれる想定で如何なる手段を執るべきか。あくまで対話と説得に努めるのか、あるいは相手を殲滅すべく動くのか。現状世界で例えばアメリカと中国、あるいは日本と北朝鮮というモデルで考えてみると興味深い。おそらく議論百出、相反する意見の溝は埋まらず、皆が納得する結論には至らないだろう。選んだ結果は不可逆である。それだけにこの決断は空恐ろしい。https://jhon-wells.hatenablog.com/entry/2021/01/27/0000002021/01/27

ゲンショウ

44
エンダーのゲームに引き続き拝読。死者の代弁者を最初に召喚した少女は、在りもしない罪を贖う為、多くの過ちの中で女性に成った。彼は、少女の過ちを或いは、予見しながら、彼女を知り愛した。死者の代弁者は、彼女の過ちを白日の下に晒し浄化し、自身の贖罪にも一つの赦しを与えた…。私は、魂は森羅万象に遍在するものと考えています…でも、人に…自分に魂の座を感じる事で、日々を好日と感じられるので在れば、それは…それこそが信仰の意義だと思います。総ての人に許しと赦しを…。2014/02/08

鐵太郎

24
この本は、「エンダーのゲーム」の翌年に発表され、前年度と同じにアメリカのSF界の最高権威と言ってもいいヒューゴー賞・ネビュラ賞の両賞を二年連続して取るという快挙を成し遂げました。作者が満を持して放った連作であり、特に本書は幾重にも絡まった複雑なストーリーを、エンダーという一人の男を軸にして破綻なく描ききった大作です。2010/02/11

眠る山猫屋

20
やはり、この作者は面白い!実はエンダー以前の初期作品にて、ちょっと右寄りかな?と感じたことがあり、敬遠気味だった。それでもエンダーを読んだのは、やはり引き込む力量からだろうか。この作品でも魅力は褪せない。もはや少年でもヒーローでもない孤独なエンダー、頑なな愛情故に歪んでしまった家族、過去の過ちから慎重になり過ぎて相互理解に至らない二つの種族。まるでミステリーの様に、頑なな関係がほどかれてゆく様は、一流のカタルシス。気持ちよすぎて、近づいてくる殲滅艦隊のことなんか忘れていたよ。2015/11/11

Dai(ダイ)

20
下巻の後半になってやっと物語りの世界観が分かってきたという…。宗教色の強い本は余り好きじゃないけど、それなくしては語りにくい繊細な話。読みにくい、けど先が気になる。そして、今後もますます気になるエンディング。バガーとピギー。そして人類との共存は可能か?話し合いは大切。恐れていては何も解決しない、との長い長い教訓。2015/06/22

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