内容説明
そもそものきっかけは、ソニアがグライムズへのおみやげとして買ってきたパイプだった。地球のベイカー・ストリートの骨董屋で見つけた、シャーロック・ホームズが使っていた正真正銘のパイプだというのである。グライムズはもちろん一笑に付した。だが、クラヴィンスキー提督から〈キルソルヴィングの惑星〉の再調査を命じられたグライムズが、お気にいりの〈ファラウェイ・クエスト〉を駆ってキルソルヴィングに着陸したとき、そこで待ち受けていたのは…?辺境星区に多発する異常現象の解明のため東奔西走するグライムズ准将の活躍を描くシリーズ最新刊。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ニミッツクラス
26
88年(昭和63年)の420円の白背初版。口絵と挿絵。ABCのリムシリーズ外伝の6巻目で20円アップ。グライムズ物の4連作短編を収録。予備役准将辞職の話は霧散しているから著者も忘失か。巻頭の表題作から恋女房ソニアが復帰。精神異常が続発して植民計画が頓挫状態にある惑星に向かう一行。絵を描く事で具象化できる能力のある乗組員が呼び出した悪魔に拉致されるグライズム。そこは小説内の人物が多数生活する世界で、グライムズは探偵ホームズに捕まったのだ(笑。そして実は残りの3連作の方が意外とSFっぽくて面白い。★★★★☆☆2023/02/15
両
0
ということで、6巻も読みました。SFを読み始めた頃からの読者なので、残り少ないと悲しいです。2012/10/22
マサトク
0
この外伝の一冊自体が連作短編になっているので、たらたらとら楽しめる。退役して予備役准将となったグライムズと、同じく予備役の情報部中尉のソニアとの珍道中か。メタフィクションが過ぎる短編も含めて楽しく読めてよかった。翻訳が野田さんでないのは残念だけど、こればっかりはどうにも仕方がない。2020/07/04