ハヤカワ文庫<br> 奇人宮の宴

ハヤカワ文庫
奇人宮の宴

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  • サイズ 文庫判/ページ数 395p/高さ 16X11cm
  • 商品コード 9784150107840
  • NDC分類 933

内容説明

馬にひかれた真紅のシボレーが大通りを走り、通貨は稀少な蒸溜酒、昼夜をとわず武装自転車暴走族が略奪のかぎりをつくす奇妙な世界…だがこれこそ核戦争後の廃墟から甦ったロサンゼルスの姿だった!しかも、妖しげな“儀式”を行なって信者をふやす淫祠邪教が不気味に勢力を拡大している。ミュージシャンのリーヴァスは、かつての恋人がこの教団に囚われたと知り、その奪還を決意した。だが、総本山《奇人宮》への単身潜入した彼を待っていたのは、想像をはるかに超えた異様な光景だった!米SF界に新風を吹きこんだ期待の俊英が暗黒の近未来を描くディック記念賞受賞作。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ニミッツクラス

19
88年(昭和63年)の520円の青背初版。ディック門下生の一人で、本書はディック記念賞を受賞(86年)。前年は「ニューロマンサー」、翌年は「ホムンクルス」。サイバーやスチームを含むこの系列の作品はお試し短編から入りたいが、著者には一冊を編む量の短編作品が無い。本書は核戦争後の、怪しげな宗教から信者を取り戻す“奪還者”の話が主軸。主人公リーヴァスは決して超人ではない。生業は弦楽器弾きだもの。突っ込めるくらい何度も死にかかるが、著者の力量高くて読み応え充分。邪教の巣窟“奇人宮”の描写は最後の部分。★★★★☆☆2021/09/22

ゆう

4
図書館が閉鎖されてしまったので、ずっと前に購入した積読本を… ずっと以前に「石の夢」、「アヌビスの門」を読んでいるので3冊目のティムパワーズ。前2冊の印象と同じで、病気の時に見る悪夢のような世界が舞台。その中を主人公が文字通りぼろぼろになりながらなんとか切り抜けていく… 痛々しいし気持ち悪さもあるんだけど、何故か惹かれてしまう。仕事がバタバタしてたので一気読みは出来なかったけれど、不思議で楽しい読書時間だった。2020/04/25

ナカユ〜、

2
なんか惜しい、悪くない話なんだけど、このすっきりしない終わり方は・・・。でも嫌いじゃないw。2013/01/14

Iku Ogawa

1
これで邦訳されているパワーズは全て読んでしまった…2014/02/21

レンズマン

0
784

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