内容説明
2061年、エドマンド・ハレー号は、近日点通過のあと再び太陽系外へと向かうハレー彗星核とのランデブーに成功した。調査隊400人のメンバーは、これから彗星に乗って、約80年におよぶ調査研究の旅にでるのだ!地下における居住・研究施設の建設、旅のほとんどを隊員が眠ってすごすためのスリープ・スロット、および軌道制御用ランチャーの設置…。やるべき仕事は山のようにあった。だが、ほとんどの隊員が無事眠りにつき、第一当直が万事順調にスタートしたと思われたまさにその時、怖るべき災厄が隊員たちを襲った。現代米SF界を代表する二人による傑作ハードSF巨篇。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
鐵太郎
10
1986年のハレー惑星大接近の年に発表された、次の接近時2061年に探検隊をこの彗星に送りこんだ顛末記を描いたハードSF。二人の科学者SFライターが渾身の力を注ぎ込んで当時の時代で最先端の科学的考察を盛り込んだものであるだけでなく、遺伝子的優勢人種「パーセル」とそうでない普通の「オーソ」との対立、そしているはずのなかった謎の異生物の暗躍まで。その中でオーソのサウル、パーセルのカールとヴァージニアという三人のキャラクターの絡みなど、複雑な物語に仕上げた傑作。ややこしくて空回りした面もあるが、スリリングです。2016/07/27
月をみるもの
6
よそからやってきた彗星が発見されたいまこそ再読せねばなるまい。。 https://mainichi.jp/articles/20171026/k00/00e/040/228000c2017/10/26
広中錫
1
+3 HEART OF THE COMET by Gregory Benforg and David Brin 1986 遺伝子SFか2016/03/26
jima_1965
1
ハードSFでありながら、人の有り様を描き切った作品。人間と技術の組み合わせで何が起きるのか、克服できるのかが描かれている。また読むには結構気合が必要な本。
lineout
1
なんせ2062年のハレー彗星が舞台なんで彗星の描写やそこで使われる技術、さらに時代的背景を理解するのが結構きつかった。修辞はうまく意味をつかめないものもあって何度も読んだり読み飛ばしたり。 でも土着生物との接触によってもたらされた疫病との闘いや徐々に深刻化する隊員間の対立模様、さらにこれらの危機へ対処するうちに当初良好だったカール・サウル・ヴァージニアの拗れていく人間模様は読み応えが合った。2011/12/14
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