内容説明
〈リム・ランナーズ〉の運航本部長、ジョン・グライムズ准将に、軌道ステーション3から緊急通信が入った。正体不明の宇宙船が一隻、忽然と姿を現わし、ステーションからの通信に応答しないばかりか、このままではローンの太陽へと突入してしまう軌道をつき進んでいるという。グライムズ准将は、フォーローン宇宙港に待機中であった小型救難曳航船〈リム・メームリュート〉をただちに出動させ、監察宇宙軍の情報将校である妻のソニア、精神波通信士のメイヒューをともなってみずから調査におもむいた。だが、その謎の漂流船には、怖るべき秘密が隠されていた!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ニミッツクラス
28
86年(昭和61年)の340円の白背初版。ABCのリムシリーズ外伝の4巻目。外伝のここ迄が86年に邦訳刊行され、本書だけが40円高い(厚みは同じ)。今回はグライムズ准将物に戻った。時期的には予備役准将を辞職し、後任が到着するまでに起こった最後の話。このシリーズはどの宇宙の話なのか構える必要がある(学習したよ)。並行宇宙から現れた漂流船の曳航に向かう主人公たち。後に再整備して並行宇宙へ。やっつけ転移と禁断の過去改変が潔すぎ。発端の漂流船出現案件が無くなるパラドクスはどうでも良いのか…良いのだ。★★★★☆☆2022/12/26
マサトク
1
時空漂流船に乗っていた、奴隷として使役されていたらしき人間たちの死体…それを見て、他次元まで乗り込んで行って原因となった「害獣」を駆除して帰ってくるグライムズの話……なんだけどツッコミどころは多いっちゃ多いよなあ。ラッキーヒットでないとちゃんと時空転移できない、とか、ほんと運頼みすぎてアホすぎるともいえる。まあ、そこらへんは斟酌しつつ楽しむのがスペオペ作法かもなあ。そんな作品です。2017/11/17
両
1
いまごろ追いかけているジョン・グライムズ。 今回はあまりエロいこともなく、船乗りがいかにネズミがきらいかということがよくわかる話…2012/09/02