感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
スターライト
4
シリーズ最終巻だからか、これまでの経緯をキャラクターごとに振り返るようなストーリーが挿入され、サムとジョンの二隻のリバーボートの戦いと〈河〉の源流にある”霧の塔”探索へとつきすすんでいく。心理描写が丹念に書き込まれ、物語に深みを増すことに成功している。大団円を迎えるであろう次の巻で、壮大な物語にどう終止符が打たれるのか、楽しみだ。 2012/02/02
鐵太郎
2
この本を買って最初に読んでから。もう四半世紀以上経ったんだね。当時、不思議な魅力があるこのシリーズの第一巻から読み始め、だんだんその西欧的マインドから抜け出せない「世界の心を結集した」物語に抵抗感が増していったっけ。この世界の謎を解く旅に出る前に、昔の恨みを晴らそうと何十年も憎しみに凝り固まったサミュエル・クレメンス(マーク・トウェイン)。中世的な悪人のままのジョン・ラックランドに最後の決戦を挑む直前で上巻は終わり。うーむ、ゲーリングとか、西欧の歴史人物の回顧がちょっとウザいかなぁ。2013/05/09
石綿
0
リバーワールド4巻。バートンはジョン王のボート上で(3巻から登場する)フリギットと出会い、一方でクレメンズ達はエシカル人やこのリバーワールドについて推理を巡らせる。アリスの内情やゲーリングの道のりを追う章もあり、これまでの総まとめといった印象。外輪船同士の戦いを前にして、下巻へ続く。2016/05/24
りこ
0
リバーワールド最後の物語。何故こんな世界があるのか?何故人類は復活させられたのか全ての謎が明らかになる。
goldius
0
航空部隊は失敗した。そして、恐るべきことに復活は停止し、死は地球上と同じように完全な終末となった。水源地にある北極タワーに全ての謎の答えがある。希望は二隻のリバーボートのみ。だが、マーク・トゥエインは悪党ジョン失地王のリバーボートを撃沈するつもりでいた。バートンはジョン失地王の海兵隊長になっていた。正義に改心したゲーリングの説得もむなしく、リバーボート同士の最後の戦いが開始される。2003/11/25