ハヤカワ文庫<br> 天の光はすべて星

ハヤカワ文庫
天の光はすべて星

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  • サイズ 文庫判/ページ数 274p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784150104740
  • NDC分類 933
  • Cコード C0100

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

新地学@児童書病発動中

115
夜空の星を見上げて、胸をときめかせた経験のある人ならこの物語にきっと心を震わせるはず。星にとり憑かれた元宇宙飛行士マックスの執念が、木星へのロケット打ち上げという形で実を結んでいくプロセスを描いている。マックスの再び星を見たい、宇宙に行きたいと言う熱い想いに共感しながらページをめくった。マックスを支える女性議員との悲恋も、この物語に彩りを添えている。『発狂した宇宙』のようなひねりの効いたユーモアSFを書いたブラウンが、ここまで直球勝負の小説を書いたことに驚いた。根はロマンチストだったのだろう。2015/07/05

アサギモ

10
古書専門店で発掘。この邦題が素晴らしいというか、全く昔の訳者は果てしなきロマンチストなのか、その言葉のセンスに脱帽。「天の光は全て星」声に出したいタイトルの一つですね。そして内容は「星屑」などと呼ばれる程に宇宙開拓に夢と人生を捧げる一人の男の話なんですけど、これがまたイイ!男が語る夢の形に心熱くなります。何ごともやりすぎるくらいがちょうどいいのかもしれないですね。諦めたらもうそこで終わり。少年漫画の常套句ですが不思議と本書での語り口が絶妙で、男の生き様とその言葉を始終重ねてました。切ないラストが堪らない。2014/02/04

まーく

5
フレドリック・ブラウンの作品でこうホロッとさせられるとは思わなかった。SF黄金期ならではの、前だけを向いた気持ちいい作品だと思う。順当に話が進むのかと思いきや終盤の超展開にもびっくりw2011/02/17

ふりや

4
再読。まずはやっぱりタイトルが最高。宇宙への夢が捨てきれない元宇宙飛行士が再び地球の外へ飛び出そうと奔走する。まるで星や宇宙に取り憑かれているみたいに。作中ではそんな宇宙狂の人たちのことが「星屑」と呼ばれているんだけど、そのネーミングもなかなか素敵です。2016/10/01

Ishmael

2
途中読んでいてダレてきた感覚があったのですが、終盤にひっくり返ってからが面白かったです。1950年代の作品を読むと、まだ宗教が魅力を失っていなかった最後の時代なのかな、と思ってしまうと同時に羨ましくもあります。2014/10/10

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