ハヤカワ文庫<br> 果しなき河よ我を誘え

ハヤカワ文庫
果しなき河よ我を誘え

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  • サイズ 文庫判/ページ数 307p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784150102890
  • NDC分類 933

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

亮人

17
《リバーワールド》第一巻。長年集めてて昨年やっとコンプ。新年から読書はじめて、メッチャ楽しかった!今まで地球で死んだ全人間の約360億人が、草原と河だけの謎の世界で一斉に目覚めて、冒険するというお話。はたして果しなき河の先には何があるのか、この世界を作ったのは誰なのか?『アラビアンナイト』のバートンを主人公として、『不思議の国のアリス』のモデルのアリス、ネアンデルタール人のカズ、地球で死んだくじら座タウ星人のモナト、作者自身を投影したフリギット、敵のナチスのゲーリングまで、登場人物が魅力的。(※欄に続く)2016/01/06

Mark.jr

8
〈探検家のリチャードは確かに死んだはずだったが、謎の世界で生き返っていた。そこには地球に存在していた全人類が蘇り集まっていた…。〉 女性観や黒人・黄色人種が出てこないなど、若干古さを感じる部分もありますが。未知の世界を探る冒険ものから、人類の歴史を俯瞰しつつ、時間や文化を超えた人たちが出会う、作中の登場人物が述べるような壮大な社会学的実験の興味や、意外な歴史上の人物が登場するカメオ的面白さも備えた多様な作品です。しかし、SFはタイトル分けてるけど、実質一つの長編みたいな作品が多い…。2025/02/20

スターライト

6
一つの長大な河に沿って、人類誕生以来の人々が「復活」している奇妙な世界。『千夜一夜物語』の訳者であるリチャード・バートンが、この世界の謎を探っていくのが本書のストーリー。SF好きなら誰がこのような世界を構築したのかすぐ見当はつくと思うが、後半になってそれらが一部明かされる場面ではさらに謎が深まる印象。ヘルマン・ゲーリングが彼とともに何度も「復活」し、お互い敵視しながらも不思議な関係をとりもっていく過程がほほえましい。前年の『リングワールド』に続きヒューゴー賞を受賞。続きが気になる。2012/01/25

鐵太郎

4
人は死んだらどこに行くのか。この作家は、奇想天外な舞台を用意して、一つの答えを出して見せました。むろん、ネタとしてでしょうけれどね。有史以来の全人類が、死後にある世界に転送されるとする。どのくらいの数かというと、とりあえず21世紀のはじめに人類は滅んだらしいので、ある概算によると360億人の人類という事になるそうですが、その人類がすべてある一瞬に広い河のほとりで目をさますのです。だれが、何のためにこんな世界を作ったのか。2010/03/11

メイロング

4
ゲーリングの、すごい腐れ縁。現代ならfateのような英雄集結系に収まりそうな話で、今でもアニメやゲームでいけそう。冒頭が男女ともに基本ハゲ全裸がネックなだけで・・・。ファーマーの言語マニアっぷりがもはや職人芸の域。2013/02/19

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