感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ニミッツクラス
14
77年の320円の初版。懐かし“ジェイムスン教授”シリーズの4巻目で3話収録。脳のみ生体の元地球人の主人公を含むロボ種族の恒星間スペオペ。Wikiによるとキャンベルが考案した“未来史”と言う言葉を最初に適用したのがハインラインの未来史シリーズで、最初に作品として構築したのは著者ニールRジョーンズの本シリーズとなるそうだ。スタート時点で既に4000万年が経過しており、人類など影も形も残っておらず、そのしがらみの無さは潔い。表題作の“遠心宇宙船”とは、遠心カタパルトで打ち出す一発勝負の系内宇宙艇。★★★★☆☆2018/08/27
鐵太郎
13
まァなんというか、科学的なネタをいろいろ積み上げていますが、現代ではまったく通用しない酷いものです。1930年代後半ならこの程度でも通用したんでしょうね。このあとこのジェイムスン教授シリーズは、あと9編書かれたそうですが、訳されずに中断したのも無理はない。また今後、これ以後訳出されるとは思えません。いくら世代が変わったとはいえ、SF者がこれほどアホとは思えない。(暴言失礼w) ガジェットというか、バックボーンとしての、不老不死の機械人っていうアイディアは面白いんですけどね。2011/08/14
白義
9
流石にシリーズも四巻目ともなると良く言えば安定の構成を確立、悪く言えばマンネリの気配が漂い、邦訳もここでストップとなっているが、円盤動物や光球ハンター、音楽怪人など様々な愉快な宇宙生命に、四角い箱型惑星や遠心力を利用した航法の発達した双子惑星、とアイデアは十分な面白さ。新規探検隊も追加されたこともあり巻末の機械人人別帳がまた面白い。作者の記憶違いで微妙に分裂したりいつの間にか生き返っているキン肉マン的な時空であり、実際それくらいの大らかさで読むのが正しい。SFが適当で許された時代の最良の遺産のひとつである2018/04/21
Kenshi
4
機械のボディーに脳を移した知性体が好奇心のおもむくまま宇宙を冒険する…イーガンの原型みたいだが勧善懲悪がどこでも通用するというあたり素朴さを感じる。2018/03/02
okaka
3
まさに恐怖の遠心宇宙船で笑ってしまう。しかし全体としてはさすがに古さをぬぐえず。 2010/06/29
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