ハヤカワ文庫<br> シリウス

  • ポイントキャンペーン

ハヤカワ文庫
シリウス

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ 文庫判
  • 商品コード 9784150101916
  • Cコード C0197

この商品が入っている本棚

1 ~ 1件/全1件

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

GaGa

46
すごくあり触れたテーマであると言えるし、すごく古典的なテーマと言える本ではあるけれど、もの凄く人間として考えさせられる小説である。案外こういうテーマの小説は直球っぽいのに意外と少ない(漫画とかには多かった気がするのだが)こういう良作は復刊してもいい気がするなあ。今や漫画もあまり読まれていないと言うしね。2012/07/01

磁石

29
もし神様が、アダムを作っておきながらエデンとイヴをつくり忘れた場合、どんな悲劇が起きるのか? フランケンシュタインのように責任放棄したりはしなかったのに、ぎこちなくはあったけど確かに尊敬や愛情もあったのに、ちゃんと一人前に育てたのに……(´;ω;`)。神様=創造主だからと言って被造物より優れているわけではない、むしろ劣っている/自分にできない理想が込められている場合もある。霊は全てを繋げてくれるも、肉体は種族の別をつくってしまう。2017/07/16

アマヤドリ

18
帰国中の飛行機で一気に読む。嗅覚で彩られる世界の描写を体験するのが楽しかった。人類というものが形作られる時にたどる過程がシリウスという個体の中に見られるようでわくわくした。宗教、という段になって急に一神教であるキリスト教に導かれてしまうのはちょっと解せない…と思いながら読んでいた(シリウスの捉える神や宗教はもっと広い意味合いの中にあったにせよ)。2016/09/30

記憶喪失した男

17
これ、英語だとなんて書いてあるんだろう。牝犬はビッチって書いてあるのだろうか。まあ、犬好きは読むといいだろうね。食べるということが種というものを考えるのに重要なことを思い出させてくれた。肉を食べる以上、全種族の平等はなしえないのだ。 2017/07/31

Yuichiro Komiya

17
科学者が生み出した超天才犬シリウス。知性は人間と同等で、言葉をしゃべり、歴史書を読み、唄を歌う。彼は、成長するにつれ、人間中心の社会の中で自分の立ち位置に悩み、また他の種族に対して傲慢で思慮に欠けた人間に不信感を抱くようになる。人間同士でも民族の違いで差別があるくらいだから、いくら知性が人と同じでもシリウスを物としか思わない人がいるのは当然なのだろう。昔飼っていた犬が、鎖に繋がれて、時折寂しそうな眼をするのが思い出されて、なんとも哀しかった。2017/02/11

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/12601
  • ご注意事項

最近チェックした商品