感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
蛇の婿
9
再読。もう書かれたのが40年以上も前になる、バロウズ「火星シリーズ」の血を正当に受け継ぐ異世界冒険ファンタジー。当時は夢中で読んでいましたが、今あらためて読んでみると主人公が全然といっていいほど活躍していなくて吃驚ww ストーリーもほぼ動いていませんw そして、にもかかわらずこのラストwww なろう系の現在の日本の異世界転生、異世界移動系との展開の違いも興味深いところですw この辺はやっぱり民族的な視点の違いもあるんでしょうねぇww 懐かしさもあり楽しく読了w2016/08/12
ニミッツクラス
2
76年の初版を読んだ。「緑の太陽」三部作の一作目となる。結論から言うと、著者カーターはSFについての造詣の深い人で、小説よりもSFの総説的著作の方が面白い。場所が地球以外の惑星で、しかも肉弾相打つ様な文明レベルでの活劇譚・・著者もバローズを強く尊敬し意識して書いている旨、冒頭で触れている。筆致は凄まじいほどに丁寧で、あらゆる情景が事細かく総天然色で描写されている。読めば面白いのではないかと思ったが、感情移入し難いのはなぜだろう。女狩人シオナの章から幾分盛り上がったが、微妙な結末に肩すかし気味。★★★☆☆☆2013/03/23