感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ニミッツクラス
31
75年(昭和50年)の330円の白背初版。階層宇宙シリーズ全6巻の4巻目(米70年)で、邦訳はここまで。最初に書いてしまうと、本シリーズの5巻目が米75年、最終巻は米93年刊行とほぼ出る出る詐欺で、結局邦訳は続かなかった。声を大にして言いたいのは、4巻目の本書も“続く”で終わっている事だ。元々3巻目からキカハ登場で盛り上がって舞台を地球に移した4巻目なのに、特段の決着もないまま(もちろんRPG的活劇は面白いが)5巻目へ持ち越しとなった。せめて3と4巻で一応の決着が欲しかったよ。くたびれもうけ。★★★★☆☆2022/09/01
鐵太郎
10
人類のみならず上帝の敵である人造頭脳ブラック・ベラーとの対決するため、現代(1970年代)の地球に現れたウルフとクリュセイス。はたして上帝たちの協力を取り付けられるのか。 ──「階層世界」とは、もとはジャダウィンの作った世界ですからすでにシリーズ名はおかしいのですが、この世界の第五巻「溶岩世界」、第六巻「キカハの世界」は1975年に書かれる予定、とあとがきにあります。正確にはアメリカでこのあと三作書かれたのですが、邦訳はここで終わり。不思議ですね。魅力的な世界だと思うのですが。2007/04/14
平田凡斎
2
25年ぶりに戻ってきた地球にはスモッグとヒッピーが跋扈していた!異世界で手に入れた恋人との未来珍道中になるかと思いきや地球の陰の支配者の手により次から次へとピンチが襲う!いい所で終わったのに続刊の邦訳はまだされていないという気を揉ませる仕様。相変わらず素晴らしい冒険小説の階層宇宙シリーズ、5,6巻は原著で読みたい。2014/01/18