感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
活字スキー
16
この『バーサーカー』シリーズは読んでおいて損のないSF古典のひとつとして以前から知ってはいたのだけれど、残念ながら日本での知名度、人気はいまひとつのようでなかなか手に入らず、新版の『赤方偏移~』しか読んでなかったのを四天王寺の古本市で思いがけずゲット。 200円だったかな(ちなみに昭和48年発行時の定価は270円)?時空を越えて繰り広げられる殺戮マシンとの戦いを描く三連作だが、やってる事は地味で回りくどい……でも面白かった!2017/02/06
かながわ
12
ハヤカワ126=1970s前半。殺戮集団という字面から思うよりもなかなかせこい戦い方をなさる知能犯でもある。時間の因果を使った戦争ってこの頃からあるのか。シェアワールドもあるらし。2023/03/04
ニミッツクラス
12
73年の初版(270円)。ディッシュの「人類皆殺し」に匹敵するインパクトある表題だが、原題は真逆に近い。本書は3編を紡いて長編の体裁になっており、読メ(amazon)で表示されるカバー絵は2編目の“翼飾りのヘルメット”の若き王エイと狂戦士の竜だ。ターザンやコナンが苦手だった自分は、この表紙では当時は手が出なかった。86年に加藤氏で改装した時に読んで、舞台は地球じゃないんだ!と驚いた。特異な時間物で、過去との連絡は付くのでもたつきが少ないのは幸い。3編目はブラザー的結末だが日本人の感性にも合う。★★★★☆☆2015/08/06
k16
11
殺戮機械〈狂戦士〉バーサーカーと人類の攻防物語。 本作ではタイムトラベル可能な惑星サーゴルが舞台なので時間ものでもある。 一部でのスレイブユニットを過去に投入するってのは好き。2020/12/15
鐵太郎
11
懐かしの岩淵慶造さんの初版を再読。この人のコンテ絵好きなんだけど、色をつけるとどうもいかんなぁ。(笑) お話は銀河のどこからか襲来する最強戦士バーサーカーと人類との対決なのだけど、日本初紹介なのにこの本ではタイムトラベルが出来る惑星での対決となり、西欧的な古代・中世で戦う姿が三つの中編の連作で楽しめます。古き良きSFですね。なぜ日本でもっと訳出されなかったのか、疑問です。2015/08/19
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- 和書
- 地球光 ハヤカワ文庫