ハヤカワ文庫<br> 最後の地球船

ハヤカワ文庫
最後の地球船

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ 文庫判
  • 商品コード 9784150100391

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

鐵太郎

13
「この娘の中には、マイナス1の平方根が含まれている」──これは、美術専攻のプロフェッショナルの娘ヘリックスに、禁じられた恋をした数学プロフェッショナルのホールデインの物語。そんなロミオとジュリエットふうの話で始まったお話は後半急展開を見せ、なんと彼は歴史を修正するために「彼の子」を殺す刺客となることに。読み直すとあちこち荒削りな感がして構成はアンバランスなのだけれど、見事だ。うん、面白いSFだね、これ。2019/03/01

オシャレ泥棒

4
図書館。ハヤカワ文庫SFを読む①1/4くらいでどうにも読み進められず残りは流し読みしてしまった。2017/07/09

がんぞ

4
未来アンチ・ユートピア小説(宗教権力が個人の生活を細かく規程。ギルド社会で同業以外結婚出来ない。体制に疑問を持つこと自体、重罪だが死刑は廃止されていて支配を成り立たせている巨大コンピューター発明者が用意した最低の生存条件の惑星に流罪)かと思わせて、リンカーンのゲティスバーグ演説が何やら別物になっている。教会のシンボルさえ十字架ではなくキリストは反乱の兵を挙げて勝利したが戦傷で死んだらしい。主人公は異業種女と交接で逮捕されたが実はタイムマシンの原理を発見していたが実は先人が居た?結末、彼は永遠の大学生となる

ニミッツクラス

2
71年の240円の初版を読んだ。著者はどんな人かな。本書の後の69年の「エデンの受粉者」が早川から76年に出ている。カバーを描いた岩淵氏は女性の絵が上手い(野郎はイマイチ)。口絵の次の概略で、主人公が裁判に負けて“島流し”になる事が判ってはいるが、そこに行き着くまで約300頁のうち200頁強を費やしているのでとても長く感じる。そこをクリアできれば流刑星での意外な展開に積読にしなくて良かったと思うだろう。原題の直訳は“地球からの最後の船”で、その意味深さを察することができる。続編を読みたかった。★★★★☆☆2013/11/05

スターライト

2
前半は完全なラヴ・ストーリー。しかし、主人公が警察に逮捕されたあたりから物語はがぜん面白くなり、裁判の間の主人公と学者たちとのやりとり、弁護士が練る作戦と、それが無残に打ち砕かれ、地獄星行きを言い渡される場面。地獄星についてからの思わぬ人との邂逅、恋人への疑念…。いっぷう変わったアンチ・ユートピア小説を求める人に最適の書。2010/02/01

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/98743
  • ご注意事項

最近チェックした商品