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出版社内容情報
テムズ川で溺死体が発見された。ボーシャン警部の捜査により、30年前、企業年金を横領して姿を消したCEOの事件との関連が浮かび上がる。さらに少女失踪事件も抱える彼は、排他的な上流階級に苛立ちながら聞き込みを続ける。エドガー賞最優秀長篇賞受賞作
【目次】
内容説明
テムズ川で身元不明の女性の溺死体が発見された。当初は不運な事故だと思われていたがボーシャン警部の捜査によって、30年前の企業年金を横領して姿を消したCEOの事件と死んだ女性の関連が浮かび上がる。英国政府の影の権力者ハンプトン下院議員に事件の調査を依頼されるボーシャンだったが、15年前に発生した少女失踪事件の調査も行うことに。一見すると無関係なふたつの事件。だが思わぬ形でこれらが結びついたとき、イギリス上流階級の暗い闇に呑まれた叫び声が響きだす…。エドガー賞最優秀長篇賞受賞作。
著者等紹介
ヴァッセル,シャーロット[ヴァッセル,シャーロット] [Vassell,Charlotte]
2023年に〈ボーシャン警部〉シリーズ第一作The Other Halfで作家デビュー。二作目の『果てしない残響』(本書)で2025年のエドガー賞最優秀長篇賞を受賞した
山中朝晶[ヤマナカトモアキ]
東京外国語大学外国語学部卒、英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
starbro
191
エドガー賞最優秀長篇賞受賞作という事で、期待して読みました。しかしながら受賞作としてのポテンシャルは、あまり感じられず、文春ミステリーレビューでも高評価ではありませんでした。タイトルも微妙です。 https://www.hayakawa-online.co.jp/shop/g/g0000212023/2026/02/15
たま
92
エドガー賞最優秀長編賞とのことで、堂々の英国ミステリを予想して読み始めたが時代は変わったようだ。若い刑事3人は自作のプロテインバーとか食べながら恋バナ。数ページごとに場面が変わり、集中力低めの読者に親切な設計。刑事が追いかける二つの事件が途中から絡まりだし、だんだん面白くなった。最後は刑事と恋愛の相手もその事件の渦中の人間であることが分かる。「英国政府の影の権力者」(帯)が出てくるが、この影の描写はアヤフヤ。自立して生きているナイスな二人が実は…という展開はロマンス小説。作者が若いんだな。でも達者だった。2026/07/19
Nat
40
図書館本。登場人物の複雑な関係を理解するのに時間がかかったが、面白かった。今も残る英国の階級社会が垣間見られた。発音で出身階級が分かるのは相変わらずなのね。事件を追いながら、主人公のボーシャン警部と帽子屋さんのキャリーの関係にもハラハラして楽しめた。無印のペンを愛する主人公と捜査チームのやり取りも良かった。ただこれはシリーズ第2作。仕方ないことだけど、売れそうだなと思うものだけを翻訳すること傾向が残念。出来ることなら第1作とシリーズ第3作も翻訳してほしいものだ。2026/06/25
tom
28
なかなかにしゃれたミステリー。舞台はイギリス、主人公はジャマイカ出身の刑事。彼は仲間とともに溺死女性、全寮制学校から失踪した少女、巨額横領事件の捜査を始める。これらが、いつの間にか合体して・・・。貴族が何人も登場するけれど、著者は連中の横暴さと下品さ笑う。そして、主人公は帽子作りの女性と仲良くなって・・。登場人物が多くて、何度も人物一覧を見直すことになったけれど、主人公がんばれよという気分で楽しむ。主人公は、事件を解決したご褒美に「眺めのよい部屋」の初版本を貰う。この本は未読、読んでみよう。2026/03/17
練りようかん
24
劇中に死亡した男は失踪事件を調べていたアマチュア探偵。口封じの匂いと進まぬ警察の仕事ぶりが印象づいた序盤は、主人公警部に水面下の捜査を依頼するのが下級議員という点からも、イギリスの警察の機能不全を告発する意図があるのかと思った。30年前の年金詐欺と15年前の女子校生徒失踪を探るも、前者は既に亡くなっている人もいて後者は生存しているか疑わしい。主人公のラブロマンスはシリーズとして必要だからかと思っていたが、予想外の成り行きで霧状態を塊に。2つの事件の共通点に時代の潮流を、血縁と所有の書き換えに闇を感じた。2026/05/23




