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出版社内容情報
〈英国推理作家協会賞ゴールドダガー賞受賞〉大金の行方を知るとされる受刑者は、出所日前日に脱獄を敢行した。一日待てば自由も金もすべて手に入ったはずなのに……。S・キング絶賛のミステリ
マイケル・ロボサム[ロボサム マイケル]
越前 敏弥[エチゼン トシヤ]
内容説明
四名が死亡した現金輸送車襲撃事件の共犯として十年の刑に服していたオーディ・パーマー。奪われた七百万ドルの行方を知るとされる彼は、服役中どれほど脅されても金の在処を吐くことはなかった。時は経ち、出所日前夜。オーディは突如脱獄を果たす。もう一日待てば、自由も金もすべてが手に入ったはずなのに…。彼の決断の裏には恐るべき陰謀と悲劇が―スティーヴン・キングが絶賛した著者の代表作!英国推理作家協会賞ゴールド・ダガー賞受賞&アメリカ探偵作家クラブ(エドガー)賞最優秀長篇賞最終候補
著者等紹介
ロボサム,マイケル[ロボサム,マイケル] [Robotham,Michael]
1960年生まれ。オーストラリア最高のミステリ賞ネッド・ケリー賞を二度受賞した同国を代表するミステリ作家。『生か、死か』は英国推理作家協会賞ゴールド・ダガー賞を受賞。17カ国で翻訳されている
越前敏弥[エチゼントシヤ]
1961年生、東京大学文学部国文科卒、翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
1 ~ 2件/全2件
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
青乃108号
169
ページを開いた途端、めまいを感じた。苦手な二段組だった。だが、ままよと読み始めると一気に物語世界に引き込まれる。俺に時間と若さがあったら間違いなく一気読みしていただろう。主人公は10年に及ぶ服役を堪え忍びようやく明日釈放、という前夜に脱獄する。常軌を逸したその行動の理由は。物語は現在と過去を縦横無尽に描いていくが、一切の無駄を感じさせず、徐々に、そして確実に真相に迫っていく。やがて明らかになる驚愕の事実。巨大な陰謀。クライマックスに待ち受ける興奮。そしてラストで得る感動とカタルシス。これは凄い。大変凄い。2024/03/13
紅はこべ
120
追う者と追われる者のサスペンスかと思いきや、実は愛の物語。人は愛する人のためにここまで尽くせるものなのか。これほど不運で気高い主人公も珍しい。モスがオーディに贈った言葉が端的に彼の人物像を表している。「おまえの身に恐ろしいことが起こった。おまえはずっと戦いつづけて、それを乗り越えた。おれたちが心の頼りにできる存在だったんだよ。おれたちは弱い人間で、けだものみたいに扱われてるが、それ以上のものになれると教えてくれたんだ」デジレーも魅力的だが、FBIって身長制限ないの?2017/02/21
のぶ
78
冒頭の出来事から自分の予想外で進行した話だった。刑務所で出所の前日に脱獄した主人公、オーディにどんな真相があるのかがこの作品のテーマだと思っていたからだ。もちろんそれが最大のテーマだが、読んでいて最初は周辺でいろんな人物が出てきて群像劇かと思った。あまり登場人物に横のつながりが感じられないのだ。読み進むうちに少しずつ作者の意図が明らかになってきて横のつながりも出てきた。そしてラストで明らかになる真相が明らかにされた時、静かな感動が湧いてきて、この作品は良い!と思わせるものだった。2016/11/20
ペグ
67
登場人物に制約が多い程、ある目的が達成された時、カタルシスが大きい。なので刑務所や潜水艦からの脱出物は面白いなぁ〜と常々思ってます。小説では「刑務所のリタ ヘイワース」「3秒間の死角」等。映画だったら「大脱走」「Uボート」等。けれどこの小説は脱走することが本題では無く、過去からの因縁が未来に繋がっていくので、いつものパターンとはひと味違う。、ハリウッドで映画にしたらきっとヒットしそう。途中、ちょっと冗長かなという場面もありましたが、登場人物も魅力的で個性がはっきりしているので肩の力を抜いて読める作品です。2016/12/09
ナミのママ
64
CWAゴールド・ダガー賞受賞。出所日の前日に脱獄をした理由は何か?…ひとことで言えばそういうストーリー。凶悪犯のはずの主人公がやけに“良い人“に書かれているし、短い感覚で視点が変わる書き方にぶつ切りにされる感じ。中盤まで読んで、途中で放棄した。だけどやっぱり“脱獄の理由“が気になる。続きを読み始めたら後半は面白くなり、最後は一気に読み終えた。読後は納得なんだけど、こんなに長くなくても良かった気がする。2021/02/06
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