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出版社内容情報
〈特捜部Q〉シリーズ。引退間際の警官からかかってきた一本の電話は、カールたちQのメンバーを十数年前に起きた異常な交通事故の捜査へと導くのだが……。デンマークの人気警察小説、第六弾!
内容説明
コペンハーゲン警察の特捜部Q。未解決事件を専門に扱う部署である。カール・マーク警部補が率いるQに今回舞いこんだのは、17年前に起こった少女轢き逃げ事件。撥ね飛ばされた少女が、木に逆さ吊りになったまま絶命した悲惨なもので、有力な手がかりもなく放置されていた。この事件に取り憑かれた警官が自分の退官式で自殺するという衝撃の幕開けから捜査は始まる。やがて浮かび上がった容疑者は、新興宗教の影がちらつく男だった!あやしげな世界に戸惑いながらも、Qの面々は男を追うが…。人気シリーズ第六弾!
著者等紹介
エーズラ・オールスン,ユッシ[エーズラオールスン,ユッシ] [Adler‐Olsen,Jussi]
1950年、コペンハーゲン生まれ。ミステリ作家。北欧、ヨーロッパで絶大な人気を誇る。「特捜部Q」シリーズで北欧最高峰の「ガラスの鍵」賞を受賞している
吉田奈保子[ヨシダナホコ]
1974年生、立教大学文学部ドイツ文学科卒、ドイツ文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
1 ~ 1件/全1件
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
紅はこべ
163
前作のスピード感はなかった。読者に真相は知っていると思わせておいての終盤での急展開の意外な真相。ユリ・ゲラーってデンマークでも有名人だったのね。まさか天照大神の名にこのシリーズで出会うとは。残念だったのは、鍵となる人物のアトゥがそんなに多くの人の心を奪うほどのカリスマ性や魅力が感じられなかったこと。愛する人に愛されないということが起こした悲劇。悲劇としてはありきたりだが、それ故に悲しい。さて、次作ではローセはどんな姿で登場する?2016/02/12
KAZOO
146
この主人公たちは、警察官の割には、最後近くでいつも危機に見舞われます。公の捜査にならないのでそのようなことになるのですかね。今回は助手がかなりの負傷をするのですが今後も続くのでしょう。前に読んだものに似ている感じがしたのですが(怪しい団体のようなものがあるので)、実際は男女の関係ということなのですね。デンマークやスウェーデンの島のことが出てきて地図を見ながら読みました。読みではあります。2016/08/14
ケイ
121
特捜部Qは今一番外れのないシリーズではないだろうか。Qシリーズの面白さは何といっても、ヘニングスンが倒れた事件に関するカールの抱える秘密、アサドの得体のしれなさ、そしさローサの人格障害と、ついでに言えば、カールの元妻とのいざこざや恋愛などを絡めて、事件をなんとか追っていくところだ。全体の要素が絡み合って実にいい味を出す。今回はヘニングスンンのことが半ば放り出されているのが少し不満。アサドのスウェーデン語の上達などのえっ?と突っ込みたくなる滑稽さと事件の悲惨さが妙に噛み合っていて、長い話が楽しくて…♪2016/05/19
ゆいまある
95
このシリーズにしては大人しめ。最初から悪者が分かっていて、後半になるまで大きな山がなく単調過ぎる。メインの事件も地味。特捜部Qのメンバーも大荒れはしないし、カールの自宅もすっかり静かになった。ハーディが車椅子で動けるようになったのが進展か。例のステープル事件も大きくは動かず。催眠療法により、アサドの壮絶な過去が伺えてくる。笑う所が少なすぎたなあ。その分続編が楽しみ。読書途中に買い物行って無意識にカール買ってきちゃった。2021/12/06
Panzer Leader
85
[第72回海外作品読書会]新興宗教団体を巡る事件を現在・遠過去・近過去と時制を変えて描いているが、今作はマルコの時の疾走感が感じられず読み進めるのに苦労した。でもようやく真相に迫ってからはスピード感アップ。三人に加えて新人君も捜査班に溶け込みチームの結束力もますます強力に、次作は過去の色々な事件の謎が解明されるのだろうか。2016/10/16
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