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内容説明
「特捜部Q」―未解決の重大事件を専門に扱うコペンハーゲン警察の新部署である。カール・マーク警部補は「Q」の統率を命じられた。しかし、あてがわれた部屋は暗い地下室。部下はデンマーク語すら怪しいシリア系の変人アサドひとりのみ。上層部への不審を募らせるカールだが、仕事ですぐに結果を出さねばならない。自殺と片付けられていた女性議員失綜事件の再調査に着手すると、アサドの奇行にも助けられ、驚きの新事実が次々と明らかに―北欧の巨匠が本邦初登場。デンマーク発の警察小説シリーズ、第一弾。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ケイ
128
読者会のために再読。最新作が出るたびに読んできて、主人公達のことをよく知ってるつもりでいたが、忘れていたことも多かった。アサドの登場にあんぐりし、その操作方法や背景に困惑されながらも距離を縮めていくカール。新聞に悪口を書かれたカールに、写真うつりがいい、この新聞は高い、と変な慰めをするアサドに対してのカールの反応は、「斬新だ」。若く綺麗な女性代議士は何年も監禁され、カールは同僚が死傷した銃撃事件から全く立ち直れておらず、暗いムードの漂いそうになるなかで、この掛け合いが物語の流れに軽妙なリズムを作る。2018/06/10
藤月はな(灯れ松明の火)
78
担当していた事件で同僚が殉職、半身不随となり、仕事の意欲を失くしていたカール。ある日、カールは多額の捜査費が使われる特捜部Qへ配属される。殺人操作部が金を水増し請求してプールしていると思っていたそこにいたのは謎めいたシリア系のアサドただ一人だった。女性議員失踪事件の再調査と合わせてその女性議員も描写される。監禁されて歯ブラシ、生理用品なども与えられず、人間の尊厳を蹂躙した飼い殺し状態にされながらただ一人の弟を想うミレーデは痛々しくも逞しい。だが穏やかなアサドがブチ切れて暴れる姿に全てを持っていかれた(笑2013/03/07
ゆりあす62
77
図書館本。★★★★☆ 異なる時期が同時進行。どこでどう繋がるかと思ったら、ややこしくこんがらがった糸を解き、複雑な人間関係を精査(?)するとあとは一気読み。止められなくなり2日も夜更かし。まだまだ、謎が残ったままなので続きを読もう。また眠れない!『特捜部Q』シリーズ第一作。表題の特捜部が出来た理由編2016/09/01
sin
76
ナントモ人間臭い(笑)凡百の聖人ぶった刑事物の主人公達とは違って、手を抜くこと…女性に色目を使うこと…そういった人間らしい個性を隠さない主人公の人物造形にエールを贈りたい!そして芯の部分に捜査に対するひたむきさを持った彼に与えられた特捜部Qという創作部署の絶妙さにも…いや、それだけではなく主人公以外の登場する人物たち(もちろんアサドを筆頭として)のリアル感にも脱帽である。並行して語られる2つの場面が後半に向けて、読書する自分たちの緊張感を否が応でも盛り上げていく…読み応えたっぷりのミステリー2016/03/17
夜梨@灯れ松明の火
75
図書館。仕事に熱意を失った主人公の刑事が、特捜部Qの長に配属され、不思議なシリア人の部下アサドとたった二人だけで、未解決の事件を調査することに。後で気づきましたが、これ、シリーズだったんですね。偶然ですが、1作目から読んで良かった(笑)失踪した(死んだと思われている)女性議員の謎を追うのですが、冒頭からぐいぐいと、惹きこまれます。これは、シリーズ読まねば!2013/04/14