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内容説明
フランスでの休暇から戻ったツイスト博士を出迎えたのは、事件捜査で疲れきったハースト警部だった。郊外のレドンナム村で、次いでロンドンで、切断された女性の手足がスーツケースに詰められて発見されたのだ。警部の依頼を待つまでもなく事件に興味を抱いた博士。だが、自分のスーツケースを開いたとたん、顔色が変わった。いっぽう、事件の発端となったレドンナム村では奇怪な密室殺人が起きていた。インド帰りの元軍人が密室で殴殺されたのだ。犯人は、インドから持ち帰った杖に住む魔神だというのだが…怪奇と論理の華麗なる二重奏。
著者等紹介
アルテ,ポール[アルテ,ポール][Halter,Paul]
1955年フランス生まれ。1987年にコニャック・ミステリ大賞を受賞した、犯罪学者アラン・ツイスト博士シリーズの第一作『第四の扉』でデビュー。1988年の『赤い霧』では冒険小説大賞も獲得した
平岡敦[ヒラオカアツシ]
1955年生、早稲田大学文学部卒。中央大学大学院修了。フランス文学翻訳家、中央大学講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
α0350α
8
年末のランキングでよく名前を見た気がするので手を出してみました。"スーツケースの殺人者"とレドンナム村での"魔人"による密室殺人、2つの事件が見事に解決する構成がすごいですね。2020/03/12
ホームズ
8
事件は前作の『七番目の仮説』のようなパンチは無かったけど、バラバラ殺人と密室殺人事件は良かった(笑)それほど大がかりなトリックを使わないで密室を作り上げてるがちょっと分かりにくいかな(笑)死体にまかれた花が良かったかな(笑) ツイスト博士シリーズが年2冊翻訳されるのは嬉しいな(笑)2009/01/17
ソルト佐藤
6
トリックはさほどでもないけど複雑な構成を端正に書いていて楽しかった。さいごのツイスト博士のあれはありなのかな?(笑2009/02/05
ホームズ
5
似たような名前が多くて少しゴッチャになってしまった(笑)謎としては『七番目の仮説』や『狂人の部屋』など今までの作品に比べると驚きは少ないですかね~(笑)最初の場面はツイスツ博士がH・Mのようだった(笑)そして結末にはツイスト博士のダークな部分が(笑)色んな作品を思い出させるけど全部と違う結末に持っていくのは凄いですね~(笑)2010/11/03
魔魔男爵
5
偶然の要素が入ったのは惜しいが、密室トリックと凶器の謎が見事に融合している物理トリックはエレガントで好みでした。もっと凝れば「オリエント急行」の素晴しい別解になったと思う。2009/07/02
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