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内容説明
過去から届いた一通の手紙が招くものは…?それは、旅行用の黒い大型トランクだった。二十年以上もの間さわりもしなかったそれを、なぜか開けてみる気になった。軍服や記念品の間から出てきたのは一通の手紙。発送されないまま忘れられていたその手紙は、今は亡き妻から従軍中の彼に宛てて書かれたものだった。間もなく帰国する夫を待つ妻からの心温まる手紙。だが日付を見た彼は愕然とした。それは妻が自殺した、まさにその当日に書かれたものだった!手紙を読んだ彼は、妻の死は自殺ではなかったという長年の疑惑に決着をつける決意をする…サプライズの巨匠が放つ傑作サスペンス。
著者等紹介
ニーリイ,リチャード[ニーリイ,リチャード][Neely,Richard]
ニューヨーク生まれ。従軍経験があり、新聞記者や広告業界を経て、1969年に『愛する者に死を』で作家としてデビューした。15年間の作家生活で、合計15冊の長篇小説を発表
仁賀克雄[ジンカカツオ]
1936年生、早稲田大学商学部卒。作家、英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
hit4papa
13
二十年前に自ら命を絶った妻の遺品から見つかった一通の手紙。夫は妻の死が他殺であることを確信し、現在の恋人の協力を得て真相究明に乗り出します。恩人、親友、実弟と怪しい人物が次々に浮かびあがるのですが、冒頭からこのあたりへの謎のばら撒き方やスピーディな話の運び方が上手いですね。ニーリィといえば『心引き裂かれて』のように、最後の最後に鮮やかなどんでん返しを見せてくれる作家ですが、本作品はいたってオーソドックス(?)なミステリといえるでしょう。真相には若干のどんでん返しはあるものの、衝撃度は少なめです。2017/02/20
yumiko
9
読むことが難しくなってきたニーリィをハヤカワ・ミステリで。20年以上前に自殺した妻の手紙が古いトランクから出てくる。その内容は、自ら死を選ぶ者が書いたとはとても思われず…。こちらがすれっからしの読者になってしまったからなのか、サプライズの巨匠という謳い文句にハードルが上がってしまったからなのか、そう来るだろうなあ〜という結末で終わってしまった感じ。「心ひき裂かれて」はお気に入りの作品なので、もう少し他の作品も読んでみたいけれど、入手困難なのが寂しい限り(T_T)2014/04/10
紫
8
全体的におとなしめな感じ。個人的には、もう少しニューヨークの地名が出てきて欲しいと思った。2012/09/26
のうみそしる
5
広告業界のイロイロなど、細かいところにもこだわってて面白かった。地味だけどいい話。しかし、邦訳がカタすぎて、教科書みたいなセリフだったので萎えた。2012/06/02
ふう
5
ニーリイにしては地味。ラストもこじんまりしてたなあ。言うほどのサプライズでもなかった。ラストどんでん返しが来るぞ来るぞと期待して読んだ分イマイチ。2008/11/21
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