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内容説明
メイン州を転々とし、最後はヴァーモント州の伐採場に仕事を見つけたおれは、毎日チェーンソーを手に木と闘っていた。八月のある日、その伐採場の土のリングで二人の男が対峙する。ヒスパニックのエル・レイは間もなくプロデビューを予定する賭けボクサー、そして対するトムは腕っ節自慢の酔っ払い。荒くれたちがなけなしの金を賭けるなか、試合が始まる…そこがどんな場所でも、男たちは生き続ける。人生をしくじり、罪を犯し、麻薬にとらわれ、自分自身を裏切ったあげくに逃げ込んだ、その場所で。アメリカの片隅の男たちを描く傑作短篇集。
著者等紹介
ウォルヴン,スコット[ウォルヴン,スコット][Wolven,Scott]
コロンビア大学卒。おもにインターネット上に作品を発表していたが、“ベスト・アメリカン・ミステリ”シリーズにその作品が収録されて注目を浴びた。『北東の大地、逃亡の西』がデビュー作となる。ニューヨーク州在住
七搦理美子[ナナカラゲリミコ]
1960年生、津田塾大学国際関係学科卒。英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
アーチャー
4
1970年代の犯罪映画を観てるような感覚を与えてくれる泥臭い短編集。なので読後感は心地よいとは言えません。それを覚悟のうえで&危ない物語を堪能したい方になら、それなりにおススメできるかと思います。2016/03/03
nora
3
木材伐採人、トラック運転手、麻薬密売人、犯罪者追跡人、スクラップ業者、アルコール中毒者、麻薬中毒者、囚人、前科者、逃走中の前科者・・・何をやってもうまくいかずいつしか社会の底辺で蠢くことになった者たち。そんな負け犬たちの人生の断片が13篇。寡黙で感情表現も苦手な男たちを過不足ない言葉で描くが、その表現の底には著者の温かいまなざしが潜んでいる。2009/01/13
kouzou
2
★★帯にもあるけどペレケーノス風味でマッカーシー的でもある。ってかそれ以前にポケミス読んだの久し振りかも…2010/04/08
じろ
0
どんよりと。死は生の一部ってのはノルウェーだったか。 2011-151 ☆32011/11/17
caseyhardin
0
★★★/52011/02/09