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内容説明
洒落のめした中年男の靴についた白いちっぽけな汚れがすべての発端だった。男と靴磨き屋の老人が路上で喧嘩を始め、みかねたテスは仲裁に入る。警官が駆けつけ、騒ぎはおさまるかに見えた。だが、老人には殺人容疑の逮捕状が出ていたのだ…女性探偵テス・モナハンが埋もれた過去の殺人事件に挑む、ローラ・リップマンの「靴磨き屋の後悔」をはじめ、ヴェテランから新人の作品まで、アメリカ・ミステリ界のすべてを網羅する恒例の年刊傑作集。ミステリ界の重鎮ペンズラーと文豪オーツがタッグを組んで厳選した、珠玉の二十篇を堪能されたし。
著者等紹介
オーツ,ジョイス・キャロル[オーツ,ジョイスキャロル][Oates,Joyce Carol]
アメリカ文学界の大物であり、ミステリ作品も多く発表している
ペンズラー,オットー[ペンズラー,オットー][Penzler,Otto]
アンソロジスト、評論家、編集者など様々な顔で活躍している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
くさてる
9
短編集のなかに1篇だけ収録されているのを読めば、忘れられない味わいを残すような短篇のみが揃っているアンソロジー、のような気がする。つまり、どれもが濃くて読後感がしっかりしていて、読み流せない。一気に読んだら胸やけがしました。そのなかでも、夫が連続強姦事件の犯人として逮捕された若妻の心理のうつりかわりを描いた「強い男の愛」(オズ・スピース)は特に印象に残る作品です。2015/03/05
トムトム
7
病院、美容院、公共交通機関の運休など、長い時間をつぶさなきゃいけない時に最適な本。まあまあ読める短編から、感心するぐらい面白い短編まで。カバンに1冊しのばせておけば、急な時間つぶしにも対応できます♪2019/09/22
キヨ
3
「グウェンに会うまで」「強い男の愛」が好き。特に「グウェンに会うまで」は短編映画のような流れの美しさがあった。作者のデニス・ルヘインは「シャッターアイランド」や「ミスティック・リバー」の原作者でもあるのか…知らなかった~2014/06/03
sashawakakasu
2
急に海外の小説を読みたくなり読んだ。2024/10/27
small_akuto
0
アメリカでは謎解きや読者と作者の知恵比べ的なミステリーの枠組みが解体されて、広義には犯罪小説や、社会派な文芸作品も含まれるという。この短編はそういった事情がよく分かる。ミステリーっぽい作品もあるけど、謎解きにとらわれない味わい深い作品もあって、とてもおもしろかった。個人的にはなんでも伏線回収されるとこしらえもの感が出てきてイヤになっちゃうタイプなので、自分はこういったミステリーの方向性も全然アリだなと思いました2024/08/16
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