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内容説明
若き女性探偵ドル・ボナーに依頼を持ちこんだのは、共同経営者シルヴィアの後見人P・L・ストーズだった。彼の妻に巧みに取り入って金を引き出している宗教家の身辺を探り、尻尾をつかまえてほしいと言うのだ。さっそく郊外のカントリー・ハウスへ乗りこんだドルだが、そこで待っていたのは、依頼人P・Lの無惨な死体だった。しかも、状況から見て、邸内に滞在する人物の犯行に間違いない。女と見て小馬鹿にする地元警察を向こうに回して、ドルの頭脳が回転し始める…ネロ・ウルフ・シリーズの巨匠が生み出した女性探偵ドル・ボナーの活躍。
著者等紹介
スタウト,レックス[スタウト,レックス][Stout,Rex]
1886年インディアナ州生まれ。1934年に『毒蛇』で巨漢の美食家探偵ネロ・ウルフを初登場させ、以後『料理長が多すぎる』『腰ぬけ連盟』などで活躍した。1975年没
矢沢聖子[ヤザワセイコ]
1951年生。津田塾大学卒。英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
**くま**
8
ネロ・ウルフが有名な作者ですが、こちらは女性探偵ドル・ボナー。当時から人気なかったらしいですが、読んでみて・・・わかる(汗)。決してつまらないわけでも出来が悪いわけでもない。確かにすごいトリックもアリバイもないけど、最後は結構きれいにまとまっていて満足。ヒロインも婚約者に捨てられて男嫌いになった才色兼備女子で、女性読者受けはバッチリ。ただ話の展開が、恋愛の駆け引きとかミステリファンにとってはかなりどうでもいい系(笑)。ウルフ・シリーズのようなユーモアや激しいボケ・ツッコミの応酬もほとんどない。地味(泣)。2014/08/09
ニッキー
3
女性探偵物で期待したが、ネロ・ウルフには遠く及ばない。 ダラダラとした展開で、引き回されただけの感がある。 時代も違うので、スピード感を期待したのは間違いか。2017/08/14
冬薔薇
2
共同出資で始めた探偵業のドルボナー若き女性、友人シルヴィアの後見人の事件に巻き込まれる。独断と強引さで活躍する。アーチーが読みたい。2022/02/14
司
2
ネロ・ウルフのほうが圧倒的に良い。『苦いオードブル』でも思ったけれど女性を描くのが苦手なのかも。2014/08/13
楡欅
2
若き女性探偵ドル・ボナーが主役 同じレックス・スタウト作品の探偵ネロ・ウルフとはとにかく対照的な存在で、活動的だし少しわかったことがあればすぐ行動に移して失敗もする 探偵役と同時にワトソン役も一身に引き受けている印象 探偵が事件の真相に辿りつくまで時間がかかるので多少やきもきするものの、その分ラストは爽快2012/02/21