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内容説明
凶悪犯に腹をめった刺しにされて一年間休職したローガン・マクレイ部長刑事が復帰早々に遭遇したのは、寒風吹き荒ぶ水路に浮かぶ、幼児の無残な死体だった。あまりにむごい光景にローガンの傷ついた内臓はよじれそうだった。これをきっかけにしたように、街では幼児が次々に姿を消す。おぞましい連続殺人鬼が徘徊しているのか?警察は批判の矢面に立たされ、さらには内部の何者かが情報を新聞社にリークしている。いきなり捜査の最前線に投げ込まれたローガンは苦戦を強いられるが…英国ミステリ界に颯爽と登場した新星、堂々のデビュー作。
著者等紹介
マクブライド,スチュアート[マクブライド,スチュアート][Macbride,Stuart]
さまざまな職を経験し、グラフィック・デザイン事務所やインターネット産業、石油事業にまで関わった末に、作家としてデビュー。現在はスコットランドの北東部に、妻のフィオナと暮らしている
北野寿美枝[キタノスミエ]
神戸市外国語大学英米学科卒。英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
たーさん
14
「獣たちの葬列」と同じ作者の別シリーズ。こっちの方が断然好みでした。シリアルキラーを死闘の末、逮捕したマクレイ部長刑事。逮捕の怪我で一年、休職し復帰した当日に連続幼児事件の捜査に放り込まれる。主人公マクレイ部長刑事より周りの刑事達がキャラが立ってます。仕事には厳しいけどお菓子ばっかり食べてるインスク警部が面白い。陰惨な事件とは対照的に刑事達の人間模様が楽しい。マクレイ刑事はアクの強い上司に振り回されながらも鋭い洞察力で事件を解決。愚痴や悪態をつきながら事件を追う彼に好感が持てます。続編が読みたい!2022/05/03
spica
3
スコットランドの警察小説。幼児連続殺人を本筋に、絡まり合う様々な事件。途中、ちょっとややこしくなったけど、最後は全ての謎が解けてすっきり。警察署内の人間関係も面白い。2014/04/17
Marina
2
次々と起きる事件が、ちゃんと最後に全部回収されたのはすごい。でも事件がグロい。臭いそうなほどグロい…。そして冬のアバディーンには何があっても行きたくないと思ってしまった。それでも面白かったから、ちょっと続きは読んでみたいかな。(他の登場人物は大丈夫だったのに、主人公の容姿や年齢がまったく思い描けなかったのはなんでだろう?)2016/09/18
satooko
2
確か英国ミステリーの新星などというキャッチで入手したはず。英国と入ってもスコットランド、それもエディンバラ、グラスゴーに次ぐ第三の都市アバディーンを舞台にしているあたりが面白い。主人公の刑事も陳腐な言い方だけれども人間味のある奴だし、周りの面々も変な奴ら。ミステリーチャンネルのBBCのドラマになりそうな話だ。でもシリーズの次作は翻訳されていないもが残念。2013/04/08
himehikage
1
イアン・ランキンの好敵手あらわる(?)のキャッチに引かれて読んだ。正確には「ランキンの」ではなく、ランキンが創り上げたエジンバラの名物警部「ジョン・リーバスの」好敵手となるべく創造された主人公が活躍する警察サスペンス2006/10/01