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内容説明
中年男パルの頭を吹っとばされた死体は、内側から鍵のかかった書斎で発見された。自殺だろうと思いつつも、現場に到着したパスコーには気になることがあった。普段は頼まれても足を運びたがらない上司ダルジールが早々と駆けつけているのだ。しかも自殺を強く示唆する言動を…だがパルの父親が十年前に同じ書斎で自殺しており、さらにはその自殺の状況と今回の事件があまりにも酷似していることから疑念が生じる。後妻と子供たちの確執、父子二代にわたる因縁、そしてダルジールの過去までが複雑にからみあい、事件は迷宮へと突入してゆく。
著者等紹介
ヒル,レジナルド[ヒル,レジナルド][Hill,Reginald]
1936年英国生まれ。1990年『骨と沈黙』でCWA賞ゴールド・ダガー賞を受賞。精力的に活躍中
松下祥子[マツシタサチコ]
上智大学外国語学部英語学科卒。英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
星落秋風五丈原
17
美人となると目のないダルジールがなぜか美人でわけあり継母を庇う?2020/12/15
Ribes triste
16
父の猟銃自殺の10年後、全く同じ状況下で見つかった息子の射殺事件。自殺か他殺か。ダルジール班の捜査はやがて10年前の事件へとつながっていく。作品ごとに読者を飽きさせない展開を仕掛けてくるヒルなんですが、今回の事件証言としてつながれるモノローグの構成は、シンプルですが印象的でした。時代背景として描かれる湾岸戦争とアフガン侵攻に、時間の流れを感じています。2019/10/15
shiaruvy
3
【2006.02.10 初版】 三部作のラスト。 ヒルはやっぱり上手い!2017/08/26
himehikage
3
ヒルは1作とてありきたりなミステリーに終わらない。今回は「藪の中」のような告白の手法も取り入れ、相変わらず凝ってる!面白い。2006/03/19
詩歌
2
オースティンの描く男は体毛が一本も無い(断言)、ブロンテ姉妹の方は毛深い胸に違いないと言うマッチョ好き女性がいる。日本じゃ「スラムダンク」にすら腋毛もすね毛も出てこない。2014/04/10