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内容説明
酒場、賭場、娼館が集まり、この世の極楽ともいえる一大歓楽地・楽園島。出張旅行の帰途、腹心の部下マーロンと共に宿を求めてこの地を訪れたディー判事。繁盛を極める楽園島で何とか確保した宿は、かつて自殺が相次いだ不吉な一室、紅色で室内を統一した通称・紅堂楼だった。剛胆な判事は気にも留めなかったが、絶世の美女が突如部屋に闖入したり、奇怪な人影が窓外に現れたりと、怪事が相次ぐ。そして深夜、宴席から戻った判事を待っていたのは、紅の絨毯に横たわる全裸美女の死体だった…極楽の裏に潜む地獄を暴く、判事の比類なき名推理。
著者等紹介
ヒューリック,ロバート・ファン[ヒューリック,ロバートファン][Gulik,Robert van]
1910年オランダ生まれ。外交官として活躍し、1964年から在日大使。また一方で東洋研究の第一人者として、また作家としてもディー判事シリーズなどで知られる。1967年東京にて死去
和爾桃子[ワニモモコ]
慶応義塾大学文学部中退、英米文学翻訳家
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
tom
13
シリーズ7冊目。サラリと読める。読み終えると、すぐに内容を忘れてしまう。この気楽さがなかなかよろしいです。今回は、友人から押し付けれれてしまった犯罪捜査。そこまでは覚えているけれど、どんな展開だったのか、読み終えて2週間も過ぎてしまっているので、内容は記憶の彼方。それでも面白いです。2018/11/22
spica015
8
唐の時代の歓楽地を舞台に、過去の因縁や愛憎が行き交う様子が雰囲気たっぷりに描かれる。狄判事は剛胆で辣腕ぶりを遺憾なく発揮するが、部下の馬栄の方が漢気溢れる見せ場が多く、読む者の目に好ましく映る。蟹やんと小蝦どんのコンビとの掛け合いも賑やかで楽しい。最後の方は畳み掛けるようなどんでん返しの挙げ句、ちょっと怖さの残る結末だった。2017/05/30
桃柳
2
馬栄がいい兄貴っぷり。2024/04/14
abk1
2
ディー判事物は薄いので個人的には読書生活の箸休めです。内容はまぁ、それなり、、、。 2019年46冊目。2019/10/27
(ま)
1
あの世の門が閉ざされた グロテスクな老いらくの恋...2023/07/15