Hayakawa pocket mystery books<br> 心地よい眺め

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Hayakawa pocket mystery books
心地よい眺め

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  • サイズ 新書判/ページ数 412p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784150017361
  • NDC分類 933
  • Cコード C0297

内容説明

テディは、愛情とは無縁のまま育った。愛のない結婚をした両親は、望まずに誕生したわが子にはまったく関心を払わず、彼は放置されたまま一人勝手に大人への道を歩んできたのだ。そんな生い立ちをもち、どこか普通でない青年に成長していたテディは、両親の死をきっかけにそれまで内面に秘めていた歪んだ狂気を、徐々に発揮しはじめる。そんな彼が出会った美しい娘フランシーンもまた、子供の頃に異常な経験をし、心に大きな傷を負っていた。二人の出会いは、新たな悲劇の開幕を告げるベルだったのか…ブラックな結末が待つ、傑作サスペンス。

著者等紹介

レンデル,ルース[レンデル,ルース][Rendell,Ruth]
1930年ロンドン生まれ。1964年のデビュー以降、CWA賞のゴールド・ダガーを四度、シルヴァー・ダガーを一度、MWA賞でも最優秀長篇賞、短篇賞を受賞するなど、その実力は世界中で高く評価されている

茅律子[カヤリツコ]
東洋女子短期大学卒。英米文学翻訳家
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

キムチ

40
ドミノ倒しのように起きていく事実を俯瞰するだけで読者が感じるこの題名の猛烈な皮肉・・心地よい眺めなんて。2つのネームを使い分ける作者がレンデル名の時に描く閉そく感の究極ぶりはサスペンスというより人間哲学の深層にぶち当たる想い。誰にも愛されることもなく育った(というか生物的に大きくなった)成育歴で半分・・やや冗長。しかし美少女フランシーンとの出会いが広がっていくにつれ、意外とまっとうな彼女の周囲が牙を剥いていくせいか恐怖感を募る。ラスト、真相が形を表し「うんやっぱり、サスペンスだ」なんて納得。2016/04/25

星落秋風五丈原

38
オープニング、美しい邸宅で絵画のモデルになっているカップル。まさに“絵に描いたような”幸せカップルだが、ラストに不協和音。絵を買いたいと言った女性に、男性が「君は一文無しじゃないか」全く別のカップルが登場。何となく付き合っているジミーとアイリーンは母の死を機に結婚するが育児放棄。フランシーンの父は心理療法士と結婚するが義母が娘に異常な執着を見せる。いやいやいや、全然心地よい眺めじゃないじゃん!と言いたくなるような三者三様のストーリーが展開し、やがて一人が一人を殺し、一人が一人を愛するようになっていく。2019/03/06

くさてる

22
問題ある家庭環境(しかしそれは通り一遍の虐待や育児放棄とはまた違った歪みなのだ)で育った青年と、幼いころ、母が殺された少女の運命が別々に描かれていく。やがてふたりの運命が交差していくサㇲペンス。レンデルらしく、どの登場人物にも好感を持てないまま、物語が加速度を増して破滅に突き進んでいくのを、手に汗握る気持ちで読み進めるしかないのです。レンデルは、いつでも単純なレッテル貼りを軽く蹴飛ばすくらいに生々しく、歪んだ人物を創り出す。面白いけれど、すばらしく虚無で、哀しい。良かったです。2020/12/06

bapaksejahtera

17
何と無く出来合った夫婦に生まれた男は、愛情無く無関心に育てられた。無学乍らも工芸の能力があり新制度大学で優秀賞を貰って卒業する。母が無惨な死を迎えた現場を経験し、その恐怖で暫く失語症になった娘は、愛情溢れる父と心理療法士上がりの支配欲の強い女の下で育つ。前者は成人して以来抑制の効かぬ性格となって作中殺人を繰り返す。この二人が恋仲となる展開。他方プロローグで一瞬登場した女は、若い男を咥え込んで暮らす金持ち中年女となり後半の重要人物に。重苦しく長い小説も読み慣れた読者にすれば快調に進みブラックな諧謔で終わる。2025/06/26

めがねまる

11
不幸な生い立ちの男女が不幸な出会いをして不幸な結末に。雪だるま式に不幸な連鎖が起きて、もう不幸のピタゴラスイッチみたいな有様。心地よい眺め。2015/09/01

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