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内容説明
彼女は力をこめて、男の股間に膝を突き上げた。男の顔が血の気を失う。次に、右腕を女めがけて勢いよく振る。エリーの手は女のこめかみをとらえた―パスコー主任警部の妻エリーを正体不明の男女が襲撃した。とっさに逃れたエリーだが、さらにはパスコー家を見張っていた何者かが友人のダフネを殴打する事件が起きる。ダルジールたちは、パスコーが過去に担当した事件、現在捜査進行中の横領事件との関連を追及するが、女性刑事のノヴェロは、ひとり意外な事実に目を留めていた…その完成度の高さに、ますます評価が高まる、シリーズ最新刊。
著者等紹介
ヒル,レジナルド[ヒル,レジナルド][Hill,Reginald]
1936年英国生まれ。70年に作家デビュー。90年の『骨と沈黙』でCWA賞ゴールド・ダガー賞を受賞
松下祥子[マツシタサチコ]
上智大学外国語学部英語科卒。英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Ribes triste
14
ダルジール警視シリーズなのだけれど、今回はパスコーの妻エリーの物語。パスコーが犯罪捜査部の部長刑事である一方で、エリーは左翼社会活動に勤しんだりしていたが、お互いに尊敬し合う夫婦だから面白い。夫婦の歴史の総決算でもあり、過去作品の登場人物が次々と登場。めっちゃくちゃな展開でしたが、不思議に爽快。面白かった。2019/12/29
shiaruvy
3
【2001.12.31 初版】 ある時,英国作家の警察小説を読み比べのため平行読みしたことがある。ヒル氏・レンデル女史・PDジェィムズ女史・ラヴゼイ氏の本だったが,頭がこんがらがってしまった。 重厚良質な英国小説は脇目も振らずに読むことをお勧めする。2017/08/06
雀
1
★★★☆☆ ダルジール警視シリーズ16作目。邦訳では14作目。『殺人のすすめ』でエリーの勤め先の大学の学生だったフラニー・ルートとか。『薔薇は死を夢見る』でエリーの親友になったダフネ・アルダーマンとその夫パトリックとか。『甦った女』に登場した諜報機関関係者のセンパネルとか。色々と昔懐かしい(懐かしくない?)顔が色とりどりの巻。 2015/03/29
kanamori
0
☆☆☆2014/09/25
司
0
エリーが主役でダルジールの出番が少ない。それにしても彼女を主役にするとはイギリスでは「いい女」扱いなのだろうか?酷い女でしかないのに。しかもダルジールの酷さは笑えるがエリーの酷さは笑えない。2014/10/20