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内容説明
大物政治家の裏の顔に迫る反骨の事件記者。アンソニー賞ノミネートの注目の新人デビュー作。ボストンの市議会議員スチュアートが何者かの凶弾に倒れた。ホームレス救済事業への多大な貢献によって、市民の尊敬を一身に集めていた人物をいったい誰が?解決への糸口がつかめぬなか、『ボストン・ポスト』の事件記者フランク・クローニンは、議員が“聖人”の仮面の下で、数々の不正に手を染めていた事実を知る。政界や上層部からの圧力にも屈せず、クローニンは真実の報道に異常なまでの執念をみせるが…。やがて事件はさまざまな関係者の思惑をはらみながら衝撃の結末へ。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
bapaksejahtera
4
マサチューセッツ州ボストンを舞台とする政治スキャンダルを暴く記者を主人公とした作品。アメリカはstateの集まった連邦であることを実感させる。WASPの優越するUSAではなくカトリックの優位にあるMassachusettsとその都Bostonの政治事情を背景とした小説である。読んでいて恋愛模様や作り物のような登場人物に食傷しつつ「衝撃」の結末に辿り着く。小説に長々記された一連の事象と辻褄はあっているのだろうか。アンソニー賞最優秀処女長編賞受賞というが、それを踏まえての授賞なのであろうか。これで良いのかな?2020/02/05
shiaruvy
3
【1997.06.15 初版】 夜中起きて長男にミルク飲ませるときに読んでいた本。ポケミス1600番台の後半は,発売されるともぐら叩きのように買っていた記憶がある。2017/08/29