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内容説明
『じゃじゃ馬ならし』は、妻が夫に隷属することを賛美した、男性上位主義者のための作品よ。―シェークスピアの授業で生徒のひとりから出された意見を思い出しながら、英語教師のアマンダは女性虐待について書かれた本を手にとった。手頃な値段の古本だから、あの生徒に買ってあげたら喜ぶかもしれない。だが、本をひらいた途端、そんな考えはどこかにふっとんでしまった。ベージの余白に、夫の家庭内暴力に悩む女性の書きこみがあったのだ。夫に殺されるかもしれないと訴える人妻は、いったい誰なのだろう?なんとか探しだして、救いの手をさしのべてあげたい。アマンダは人ちがいをくりかえしながら、ようやく被害者の身元をつきとめた。だが、時すでに遅く、被害者の家を訪ねたアマンダは、そこで死体を発見するはめに…。おっちょこちょいだけど人一倍正義感の強い美人英語教師が素人探偵に挑戦する、好評シリーズ第三弾。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ごへいもち
7
続けて読んでみようかと思ったシリーズ2017/10/01
AMBER
6
“じゃじゃ馬ならし”まさにお題のシェークスピアと寄付された本に書かれたSOSが上手くマッチした作品でしたね。どちらも女性を蔑む共通点は変わりません。今回は、DVと副業がテーマなようで、古本に書かれたメッセージからよく被害者をみつけたなぁ~とアマンダには仰天させられますね!「もはや、執念+執念=自己満足でしょ~?気になって仕方がないからでしょ~?」と思わずには要られない部分が多々あるような気がしてならん(笑)それはそうと犯人がいがいだったなぁ~目星つけてた人ではないと思ってたけど副業の人間関係押さえとけばー2015/04/03
じゅり子
4
ヒロインのアマンダは英語教師、タイトルにはこういうのが入ります、シェイクスピア。恋人の刑事のマッケンジーも英文学には詳しいからこの二人はムツカシイ(笑)。さて、高校のバザーに出された古本の頁の書き込みの「恋人もしくは配偶者から虐待されている」疑いがほっとけなくて、持ち前の正義感から次々とバザーの出品者をたどり、容疑者に容赦なく(ダジャレではない)疑問をまっぽしぶつけていくのですが…。アマンダの正義感には脱帽でした。これがやはり彼女の魅力なんだろうなぁ、危なっかしくてしょうがないんだけど。2016/06/26
まりん
2
箸休めにちょうど良いミステリ。和訳が教科書通りなのと、全体的に主語がわかりにくい。2017/04/21
カムリン
2
ハヤカワ・ポケット・ミステリに挑戦してみたくなって、柔らかそうなのからと手に取ったのが、これ。シリーズ物の途中だったのね。コージーミステリーの一種かな。この一冊だけだとコージーっぽくなかったけど、多分この設定からすると本来はコージーミステリーなのではないかと。面白さは中くらいか、やや低め。もっとコージーっぽい装丁で読みたかったな。2010/11/08
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