Ｈａｙａｋａｗａ ｐｏｃｋｅｔ ｍｙｓｔｅｒｙ ｂｏｏｋｓ 季節の終り

リューイン，マイクル・Ｚ．【著】〈Ｌｅｗｉｎ，Ｍｉｃｈａｅｌ Ｚ．〉/石田 善彦【訳】

早川書房（1989/06発売）

• サイズ 新書判／ページ数 245p／高さ 19X11cm
• 商品コード 9784150015329
• NDC分類 933
• Cコード C0297

内容説明

オフィスは相変わらず閑散としていたが、私立探偵サムスンの胸は期待に膨らんでいた。テレビで“昔ながらの探偵”として紹介されたのだ、きっと山のような依頼が…依頼は二件あった。そのうちの一件は、インディアナポリスの有名な銀行家ダグラス・ベルターとその妻ポーラからで、つい最近、ポーラの出生証明書が偽造されたものであることが判明したので、その理由を調査してほしいという依頼だった。サムスンは５０年前の記録を調べ、ポーラが実は養子だったことを突き止める。ポーラが養子にもらわれた背景には、いったいどんな事情があったのか？やがて、過去の調査を続けるサムスンの前に驚くべき真相が浮かび上がってきた。人びとの記憶の片隅に埋もれていた過去の悲劇を叙情的に甦らせる、知性派ハードボイルドの最高作。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[しゃお]

〈アルバート・サムスン〉シリーズ6作目。随分久し振りに再読したけど、びっくりするぐらい忘れていたので余計に楽しめました(笑)。銀行家の妻の出生証明書が偽造されたものだった事から、その理由を調査して欲しいと依頼されたサムスンは過去に起きた悲劇を呼び覚まし、やるせない真実と現実を浮かび上がらせる様子が、時にユーモア溢れる語り口でもって、緻密なプロットで描いていきます。サムスン自身の正義感や倫理観は生き方そのもので、それはやはり美学として憧れるものが。続けて次作も再読しよう。

2023/05/02

[7kichi]

だんだんとこのシリーズの良さがわかったきた。ほんわかと暖かい。

2011/01/19

[かみーゆ]

よくできてるなー。このシリーズレベル高すぎ。リューインすごいなあ。しかししっかり読んでないと誰が誰だかわかんなくなっちゃうよね。登場人物一覧を何度か見返してしまいましたわ（≧∇≦）

2015/10/07