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内容説明
原稿もなければメモの類もない。資料もまったく見当たらない。―政情不安定な中米の小国ロス・イノセンテスをネタに特種をものにできそうだと興奮していた著名なジャーナリストが突然自殺を遂げたのも奇妙だったが、その部屋も異様だった。死んだアダム・ストリーターと契約をしていたバナー保険会社に依頼され、ブランドステッターは故人の周囲を調べ始めた。やがて、アダムの助手が何者かに射殺され、彼に協力していたパイロットが謎めいた墜落死を遂げるに及び、事件は底知れぬ深さを見せ始めた。ハードボイルド界に独自の地歩を占める著者が、緊迫する中米情勢を背景に、ブランドステッターの命がけの調査行を描く第8弾。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ホレイシア
3
100円ワゴンにポケ・ミスを見つけると買わずにいられない。というだけの理由で手にした本書、実はシリーズ8作目であった。一応人間関係の説明はあるが、やはり1冊目から読むべきなのだろう。主人公の探偵には「セシル」という同居中の恋人がいるのだが、しばらく女性だと思って読んでいた私は、今さらだが超ニブなのだろう(笑)。そういう系は嫌いじゃないが、1作目に戻るかどうかは検討中である。2009/10/23
黎
2
ブランドステッター第8作。同居も馴染んできた若い魅力的な恋人セシルと初老のブランドステッターの前に、父親を亡くした盲目の無垢な美少女クリシー登場!前作でブランドステッターを助けるために瀕死の重傷を克服した後、精神的にも経済的にも社会的にも安定したはずの二人の泣き所になる弱点がこんな天使だとは…!2013/03/17
ほしいつ
2
被害者の娘が自殺の真相を調査を依頼する冒頭から、緊張感があふれています。途中から中南米の戦乱が絡むところは、『犬の力』を思い起こさせます。個人の一人語りがないなど無駄な展開がなく、端正な作品という意味で☆☆☆★です。2010/05/26
canabi
0
35−20142014/06/01
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