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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
くさてる
20
いきなり招きもしない男たちが次々と現れ、仕事から手を引けだの手を組もうだのとパーカーに言ってくる冒頭からつかまれました。誰も信用できず二転三転する状況のなかでも、パーカーのタフさと冷静さは変わらない。しかし、そんなパーカーにも今回は人の心が!愛人のクレアを心配してる、すごい!でも、クレアもそれにふさわしいタフな女性なのでべたべたはしない、それはまったく本筋じゃないのが良かったです。面白かった!2020/06/13
bapaksejahtera
9
シリーズ第11作。1作品遡って読む。中央アフリカ新興の小国の政争が背景。現大統領がダイアモンドを持ち逃げしニューヨークの某所に隠れている。革命勢力がこれを奪取せんと指南方をパーカーに依頼するという筋が珍しい。これに植民地時代の白人外人部隊や話を聞きつけたペテン師が絡む。外人部隊の面々がパーカーの愛人クレアを人質にするのが物語のアヤで、この今回パーカーが使ったエネルギーの大半は彼女の奪還。個人的にはこうした女はパーカーの軽快さを損なう。魅力的なキャラの悪人登場にも乏しい作品。2021/07/24
ニミッツクラス
5
悪党パーカーの11作目。パーカーはウエストレイク名義のドートマンダーと双璧を成す。ダイヤ強奪の立案と訓練をある徒党から金銭づくで引き受けたパーカー。下見はしたが実地はなく、気の置けない仲間もなくで、妙に締まらないままカネは手に入れた。だが、強奪を企む別の徒党や横取りを企むペテン師が、パーカーに手を出す。そいつらは、パーカーを甘く見たという大誤算のツケをどうやって払うのか、馴染みの読者をワクワクさせる一作。珍しく遊ばず、女はクレアだけ・・起爆剤なんだな、これが。★★★★☆☆2011/08/07
タナー
4
今回パーカーは、アフリカの新興国ダーバの国連代表団のメンバーから力を貸してくれと頼まれる。自分の地位に見切りをつけようとしている現大統領が国の財産をダイアモンドに換え隠匿しようと画策しているという。ニューヨークで大統領の義弟に守られているそのダイアモンドを強奪しようというのが代表団の計画だった。強奪に関しては素人の彼らは、細かな計画を立て、自分たち訓練をもパーカーにして欲しいというのだが...。パーカーの活躍シーンが少ないものの、襲撃計画を立てるシーン等々、緊張感溢れる作品に仕上がっていて楽しめる。2014/05/03
ふじひろ
3
いやはや初めてこのシリーズを読んだけど、ロジャー・ホッブズが好きなのがわかる。 内容もハードだけど、文章に余計な物が全くないスリムさ。 普通ならこの2倍の分量になりそう、ここまで徹底しているのも凄い。 でも正直、もう少し遊びがあった方がいいな。シリーズの他作品も読みますけど。2018/03/08