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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
bapaksejahtera
11
既読「悪魔のような女」と同じ著者の20数年後の作品。二人で書いても作品の雰囲気は変わらない。アフリカから遠く東方の海外県レユニオンで産をなした老人が、病重くなり財を畳んでパリに戻る事となる。老人には妻がなく娘と姪がいるのみ。姪の夫で事業を手伝っていた男は、仕事が半端に終わって帰国を余儀なくされるのが不満だった。一家をあげて搭乗した飛行機は、途中の事故で相続人の娘のみが死んでしまう。ボケた老人を見て姪の夫は自分の妻と相続人の取替を図る。首尾よく老人には死が訪れるが。どんでん返しの悲惨な結末は喜劇を思わせる。2024/01/19