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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
本木英朗
20
クリスティ、クイーンと並んで立つ作家が、このジョン・ディクスン・カーである。この『ロンドン橋が落ちる』も、祖茂一つであり、俺は2002年に一度、買って読んだことがある。というわけで2回目となるが、今回は途中からどうやら訳が分からなくなってしまったようだ。一応、最後までは読んだけれど、どうもねえ。故・瀬戸川猛資の話によれば、面白いのですがねえ。とりあえず3回目を10年以内にやろうと思う。2019/10/28
kagetrasama-aoi(葵・橘)
19
ジョン・ディクスン・カーの歴史ミステリ。登録四十一作目。帯の煽りが”とびきりの不可能犯罪と怪奇趣味に満ちた云々”ですが、外してます(●>ω<●)。ミステリとしてのトリックはそれほどビックリするものではありません。本作は歴史冒険活劇として秀逸!主人公のジェフリーが魅力溢れる青年で、お相手のペッグとの先行きが気になって一気読みでした。難は翻訳かな……。昭和48年の版です。語彙が古くてわかりにくい部分が多々あります。新訳して欲しいです。あと、登場人物の一人のローレンス・スターン氏のこと知りたくなりました。2019/05/06
**くま**
4
歴史ミステリ。ロンドン橋はもちろん蝋人形館やニューゲイト監獄などカー作品おなじみの場所を舞台にした冒険ミステリって感じで、テンポがよくアクションもロマンスもたっぷりです。想像してた以上に面白かったです! 登場人物が明るくてさっぱり、エネルギッシュなキャラクターが多いので、ついこっちも引っ張られてスイスイ読めました。カーの歴史ミステリの中では読みやすいほうかなと思います。ミステリとしても面白いですよ。名トリックとは言えないし、少々ゴチャゴチャしてるので混乱させられますが。実在人物や場所が多く使われてます! 2014/02/23
madhatter
4
18世紀を舞台とした、冒険活劇小説。推理小説的な要素もあり、カーの目標はここにあるのだろうが、これに関しては「そういうこともあるのかね」としか言いようがない。しかし、某「傑作」を初めとして、カーはこの手の要素を使いすぎではないか。個人的には嫌いなトリックである。但し、冒険活劇ものとしては非常に面白い!理性と不道徳が表裏一体となった18世紀らしい、恋愛あり、決闘あり、犯罪ありで、単純に楽しめる活劇要素は揃っている。本作は謎解きは添え物として、この世界を素直に堪能した方が良いのかもしれない。2011/01/14
timberbear
3
有名な作家なのに初。日本語のタイトルしか見ずに図書館で借りたので、私が好きなマザー・グースを使ったもっともっと風刺の効いた話だと思ってたけど、本当のタイトルは全然違うもので話も想像とは違う感じだった・・・。(落ちそうなロンドン橋と歌はちょろりと出てきたけど)ま、ストーリーはともかく、昔のイギリスが面白くて興味をそそられたので、この作家の書いた本を少し読み続けようと思う。2012/09/28