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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
キクチカ いいわけなんぞ、ござんせん
24
何だろう?決して再読ではないけど記憶にあるような短編集。古い家に住む頑固な老婆が待っていた者とは。倒れた男から盗んだ財布に書かれたメモとは(これは絶対どこかで読んだ)。うまい犯罪もしゃれた殺人も、やはり割に合わない事が多く、嘘をつくと自分の居心地はどんどん悪くなる。ささやかな犯罪と少しの出来心の短編集。2016/08/08
panam1927
15
★★★★☆2017/04/12
ソルト佐藤
11
すげー面白い! ほんとうに軽妙でしゃれていてどの話も飽きない。大きいのから小さいのから犯罪の話ばかりなのに陰惨なこともなく。すがすがしいとはちょっと違うけれど、読んでいて楽しくてしかたがない。オチがやはりどれも素晴らしい。そして、展開は意外な方向にいったりとか、そっちに行くの?とか、短篇の醍醐味があってよい。日本だとこういう作風の人はあんまりいないのかな?2020/02/02
koo
8
再読。「ヒッチコック劇場」で使用された作品からヒッチコックが選んだ17作品が収録。ブラックユーモア溢れる切れ味のある珠玉のクライムノベル短編集ですね。ヘンリースレッサーにしか書けない作風で後年の作品集が玉石混淆というより明らかに質の低下が目立ちますがこの短編集と同じくポケミスでヒッチコック編の「ママに捧げる犯罪」は一読をおすすめします。「逃げるばかりが能じゃない」「気に入った売り屋」「二つの顔をもつ男」が良かったです。あとあとがきがスレッサーの長編を貶しているのが納得しつつ笑えました。2024/03/06
アカツキ
8
ヒッチコックが精選した16作品の短編集。ヒッチコックの序文が茶目っ気があって楽しく、選ばれた作品はいずれもブラックユーモアが効いていて面白かった。オチがわかるものが多いけれど、切れの良さが気持ちよく読ませてくれる。「ヒッチコック劇場」を見ていた当時の自分に読ませてあげたかったな。2021/02/03