- ホーム
- > 和書
- > 新書・選書
- > ノベルス
- > ハヤカワポケットミステリー
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
koo
8
再読。いやぁこれも面白い。1人称もセリフも「私」となってようやくイメージ通りのリュウアーチャー像になった感じです。富豪から20年前に家出をした息子の捜索を依頼された事件、終盤まであまり起伏の少ないストーリー進行ですが、終盤のロスマクらしい意外性のある結末、登場人物は例によって多いですが、殆どが事件に関わる意味のある登場人物なので他作品よりも大筋が理解しやすく充分水準作でした。ただ中田耕治訳は汚ない訳も散見、小笠原訳だったらもっと評価されたんじゃないかと思いますね。2025/07/02
mordidaman
3
二十年前に失踪した名家の息子を捜すアーチャー。こういった過去を探っていく類の作品は何とも面白い。こんがらがった人間関係や病んだ人間性、どうにもしようがない理由からの行動が悲劇を産む。名作だと思います。2023/08/12
うゆう。
2
ラストの真相がイマイチかなとは思うが、全体的には中々面白い。それは、セイブル夫婦によるところが大きい。ゴードン・セイブルが可哀想でならない。2015/09/28
Jimmy
1
ロスマクのさむけ・ウィチャリー家につぐ傑作とも、ここまできてロスマク完成、って感じで、今作ではアーチャーがそれなりに動き、過去に封じ込められた事実を暴き出しますが、そっちよりその旅で出会うそれぞれの重要人物の人生の呻きをアーチャーはひたすら拝聴する事が主題、と感じます。それぞれの人間ドラマのコラージュが集まって圧倒的に読み応えを満足させます。しかしここからロスマクさらに進化、ミステリとしてもとんでもないオチ・トリックを忍ばせる、まだそこまで行かないプロトタイプ。2025/03/14
ちの
1
代表作とされる諸作品に劣らない完成度の高い作品。最後にひとひねりあるのは好みが分かれるかも知れません。2019/12/15
-
- 和書
- 落合博満論 集英社新書