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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
藤月はな(灯れ松明の火)
52
「ハロウビー館のぬれごと」は成仏するために慈悲を乞う幽霊に対し、無理やり、死んだ時と同じ状況にさせて追いやってしまった新館主の方が怖い。しかもその新館主が「3回目の結婚をしているところだ」という最後の一文の意味にゾッとします。ラブクラフトはやっぱり、こめかみから錐のように差し込まれ、脳内の裏側にベッタリとこびり付くような恐怖感を抱かせる不気味な風景や描写に悲鳴が上がりそうになります。スタインベックの「蛇」は日本の怪談のように予感めいた恐怖と宙ぶらりんな感覚が肌馴染みがよくて好きです。2015/11/06
うえ
6
1番目の作品「ルクンド」はタイトルだけではさっぱりわからない作品。妖術という意味らしい。ビアースの「マクスンの人形」は「人形怪談だが、これをドロシイ・セイヤーズは<フランケンシュタイン・テーマ>よ呼んでいる」そうな。「猿の手」はおなじみだが、昔読んだ記憶ではかなり早いテンポだったような気がしたが、淡々としたものだった。非常によくできた作品。2016/12/30
おちこち
3
何度読もうが傑作は傑作だ。ジェイコブズ『猿の手』、サキ『開いた窓』を読むとそう思う。ラヴクラフト『ダンウィッチの怪』はこの本の作品で多くの人の人生を狂わせたと考えると胸が熱くなる。スタインベックやカポーティの怪奇小説が収録されていたが、純文学作家が怪奇小説を書くのは当時普通だったのだろうか。2011/10/24
horahuki
2
ジョンスタインベックの『蛇』が好き。女の不気味さが色の対比や性的描写などを用いてすごく緻密に描かれていて圧倒された。2010/07/24
サトゥルヌスを喰らう吾輩
1
これが噂の「ハヤカワのポケミス」なのですね。ジョン・コリアーとジェイコブズが好きでした。2014/06/26
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