出版社内容情報
ユダヤ教、キリスト教、イスラム教――。何が同じで、何が違うのか?
世界を取り巻く様々な「争いの要因」と言われるユダヤ教、キリスト教、イスラム教の三大一神教。しかし、本当にそうなのか。本書は、3つの宗教における「聖典」「思想」「人物」の基礎知識を選りすぐり、「つながり」の視点でこの上なく分かりやすく解説する。旧約聖書・新約聖書・クルアーン、それぞれの聖典にはどのような共通点があり、その思想にはどんな特徴があるのか。「アブラハム」「イエス・キリスト」を軸に聖典を比較してみると浮かび上がる各宗教の固有性とは。本格的かつ平易な解説で知られる東大教授による、2時間で読める集中講義。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
チェりる
1
読みやすかった。ドイツにて。イエスキリストがどの宗教にも違った形で出てくるのを知れてよかったし、最後の受け入れ方についても。確かにアイデンティティを捻じ曲げてまで理解しようとするのは違うよな...2025/05/04
おもちたべたい
0
このシリーズは薄くて1日で読めるが私にとっては学びが多い。この本も良かった。私は一神教に明るくないので、何故彼らは対立するのか?というステレオタイプな発想から手に取ったので、4章5章はなかなかに衝撃的だった。「敵と味方を区別し、味方の存在を感じなければ生きていけない人達」は東西冷戦終了後に新たな対立軸を探し、そこで目をつけられたのが西洋対ムスリムの構図だった、と。なるほど私もその詭弁に洗脳されていたのである。引用されていた「わたしたちが正しい場所に花は咲かない」も読んでみたいと思った。2025/05/24
人間
0
繋がりがあったことを初めて知りました2025/05/02