出版社内容情報
多くの時間を家で過ごすようになった今、私たちがより幸せに住まうにはどうすればいいのか。「建物と建築の違い」「建築の用・強・美」など、建築家が重視する「建築のそもそも」を学ぶことで自分の住まいを捉え直す。その上で身近なところから「ここちよさの作り方」を提案する実践的入門書。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
三井剛一
16
衣食住の中で1番気にかけてこなかった住。タイトルにある「ここちよさ」を建築から感じ取ろうとしたことがなかった。日々変わる自分と建築の相互作用、循環をゆっくりと考えてみる。著者の「建築は人の映し鏡である」という言葉に納得。自分の心と体の変化、そして環境の変化に気づき、検証する過程を楽しむ。 自分が何に「ここちよい」と感じるか。建築に関しての知識を知るだけでなく、建築の奥深さ、おもしろさに触れられるとても良い書籍であった。2024/09/25
Aby
5
建物と建築の違い,住まいに必要な「心地よさ」とは何か.建築の「きほん」が述べられている.生まれてこの方,「住んで」きて,高校卒業からこちら一人暮らしをしてきたが,こんなこと全く考えていなかった.2024/03/16
ミー子
5
私は建築が好き(専門知識はないけど)。自分の家を建てた時は、建築家の方と沢山考え抜いて設計してもらった。「住まいは自分の映し鏡」、本当にそうだと思う。その人の部屋とか、車を持っていれば車内を見ても、その人の内面が見えることがある。自分にとっての心地よい住まいにするために、部屋や家具や物と対話して、大事に暮らしていきたいなぁ。あと、ソローや鴨長明のように、自然と対話し、自分の内面とも対話しながら暮らすことも、やりたいなぁ。毎日は無理でも、何の予定もない休日とかに。2023/06/25
fumikaze
4
部屋が散らかっていたり掃除が行き届いていない場合、自然に、無意識であっても肌が閉じてしまう。多分皮膚感覚というのは自分で思っている以上に環境に対して敏感なのかもしれない。2025/02/09
青い実
2
著者が掲げる「ここちよさの7つの条件」で目からウロコのポイントが3つ。1つ目はホッとできること。当たり前ですが掃除が行き届いていることは身体の感覚を生き生きさせる為の第一条件です。2つ目は何かしたくなる空間。作ることは生きる事とほぼ同義と言われます。机やキッチン、ガレージなど作る喜びの萌芽となる空間を整えること。最後は変化を体感すること。年齢と共に中身が変わる本棚や、自ずから変化する植物が挙げられます。インテリアや間取りしか考えていない自分が浅はかでした。暮らしに関して新しい視点をくれる1冊です。2024/10/11
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