出版社内容情報
忙しい年の瀬こそ、静かな茶の湯の世界に触れよう
今回のテーマは「炭」。「炭手前」「廻り炭」といった、炭の扱い方を中心に紹介します。
茶会を開くことを「釜をかける」というように、釜を炭火にかけることは、基本中の基本。
茶の湯を通じて火を敬い、炭を扱うことの大切さを学びましょう。
また、冬の夜の楽しみが夜咄。
ろうそくのゆらゆらと揺れる温かい灯りのなかで茶会を開き、この一年を振り返ります。
夜の静けさの中で行われる茶会は、一層心を静かにしてくれるでしょう。
亭主と正客が手燭を交換する一瞬に、心を通わせるのも、夜咄の醍醐味のひとつ。
夜が長い冬の時期にも、茶の湯の楽しみは尽きることがありません。
第1回 炉開き
第2回 炭点前
第3回 廻り炭
第4回 夜咄の茶事
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
たまきら
35
新刊コーナーより、表紙の美しさに惹かれて。両親は裏千家の勉強を続けていましたが、私は作法には興味がなく親を嘆かせましたが(なんか色々お道具があったのですが、私たち姉妹が興味を持たないので仲間に譲ったみたい)、味や茶室の作り込みといった職人技部分は大好き。ご主人が自分で臼で挽いて作る抹茶をお出しする…とか、炭のお点前…とか、美しくてうっとりしました。アートです。2025/01/08
Go Extreme
1
炉開き:茶道の季節の変わり目 火の温もり 新茶の祝福 炭点前:炭の選定 火入れ 配置の工夫 湯の温度管理 茶道の精神表現 廻り炭:火勢の調整 空気の流れ 千利休の教え 炭の種類と役割 茶会の雰囲気作り 夜咄の茶事:夜の静寂 もてなしの心 親密な交流 季節感 特別な茶道具 茶の湯と炭:湯を沸かす熱源 火の持続性 菊炭の特性 炭の製造と管理 茶道文化の基盤 伝統と継承:武者小路千家の教え 歴代家元の役割 作法の継承 現代の茶道 口切の作法 作法と精神:客の礼儀 炭の香りの楽しみ 亭主の心配り 和敬清寂の体現2025/03/04