出版社内容情報
日本一の啓蒙思想家にして教育者の福沢諭吉が、100年以上前に著した『福翁自伝』。激動の幕末・明治を駆け抜けた彼の生涯は、人生の教科書そのものだ! 自由闊達にして痛快無比なる数々のエピソードとともに、先行きの見えない現代をカラリと明るく生きるためのヒントを探っていく。
【目次】
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
GELC
12
原書を未だ読んでいないが、斎藤先生ご自身に近い雰囲気を感じた。きっと、若い頃に読み、理想のロールモデルとして実践されてきたのだろう。好きな本・人を語ろうという思いが随所に表れており、つられて熱い気持ちが湧いてくる。諭吉の合理的な考え方、必要以上に細部にこだわり過ぎないが筋は通すバランス感覚は、現代においても、特別な才能を持たない多くの人が参考にするには相応しい存在だと感じた。早めに原書を手にとってみよう。2025/09/01
どりーむとら 本を読むことでよりよく生きたい
9
「喜怒哀楽を色に出さず」という言葉に感動し、実践するために努力したというが、具体的にどのような努力をしたのか疑問に感じ、AIで検索した。 議論や判断の場では、感情的にならず、事実と論理に基づいて行動すること、常に一定の距離感と敬意を持って接することが大切だと知った。 また、「自分はこういう働き方を大切にしている」「こういう態度を保ちたい」といった軸を持つことも重要である。 さらに、「その言い方は少し驚きました。どういう意味ですか?」と、感情をぶつけるのではなく、説明を求めることも大切だと学んだ。2025/09/13
あおいラフレシア
3
いつも名著を読む参考にしている100分de名著。「福翁自伝」もいずれ読みたいと思っていたので大変ありがたいかぎり。本書はEテレの100分de名著のテキストなので、「福翁自伝」の読みどころをかいつまんで紹介しているのですが、齋藤先生が引用するエピソードがどれも抜群に面白く、これだけでかなり満足できます。ただ、齋藤先生は福沢のエピソードを現代に置き換えるとこんな学びがあるとしばしば述べるのですが、これは蛇足というか、少し無理があると思いました。2025/09/07
いつき 守
2
斎藤孝氏の文章は読みやすい。100分de名著のテキストは毎回さっさと読んでしまうが、今回のは特にあっという間に読みきってしまった…まぁ頭に残っているかどうかは怪しいものだが。しかし、これを機に『福翁自伝』、さらに巻末に紹介のあった『文明論之概略』を読んでみようかと考えている。2025/08/27
マチナカ書房
0
同番組のシリーズに収められている他のテキストと比べると、いささかライトな感じがする。2025/09/20