NHKテキスト 100分de名著 2017年7月
高慢と偏見 - 恋愛は、対決だ

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  • サイズ A5判/ページ数 116p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784142230761
  • NDC分類 028
  • Cコード C9497

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

hiro

93
『自負(高慢)と偏見』を読み終えて直ぐに、このNHKテレビのテキストを読んだ。さすが200年も読み継がれた名作だと、読み終えて満足した。しかし、このテキストを読み、深く読めていなかったことを思い知った。例えば、主人公エリザベスにあの母の精神がわずかに受け継がれていることなど、オースティンが最後までエリザベスを美化しようしなかったことに気づかなかった。そして、男性同士のみの会話がひとつもないことも知らなかった。このテキストのおかげで、『高慢と偏見』は細かいところまで考え抜れた名作だと改めて知ることができた。2018/03/21

♪みどりpiyopiyo♪

57
なんちゅーか、この人(廣野由美子氏)は人間が大嫌いなんだろうなぁと感じました。■知的レベルで生家の環境より落ち着いた人生を歩みたいと望む事を「成上がり」と断じ、言動の端々を論い、こじつけ、論を展開します。■引用部分も、こんな底意地の悪い訳は誰のもの?と思ったら廣野氏自身によるもの。光文社版小尾芙佐訳、ちくま版中野康司訳、中公版大島一彦訳で該当箇所を確認したけど廣野訳だけ独自。訳者の自己投影かと。■心理学用語を持出し斜に構えた事を言えば深い洞察がある様な顔を出来ちゃうなんて お手軽ですね(2017年)(→続2018/10/28

ヒロミ

53
まさか100分de名著で取り上げられるとはー!ときめきながら毎回観ました。テキストもよかったです。イギリスの「花より男子」のようなすべての少女漫画の原型。寺山修司も取り上げてほしいな。NHKさん頼みます。2017/07/27

いちろく

44
課題本の副読本として読んでいた「高慢と偏見」。副読本の副読本として用意していた本のはずが、内容に引き込まれ、いつの間にかコチラの方が副読本になっていた。結果的に、この本の内容をメインに他の調査文献と併せて報告したぐらい目的の内容が充実していた。元になった番組は時々見ているけれど、テキストの方は初。また、該当する調査対象があった時は選択肢の1つとして考慮したい、とカッコイイ事を書きたくなるけれど、深みにハマると抜け出せなく成るので、あくまで候補の1つという事で。調べだしたらキリがない。( ;∀;)2018/02/02

ころこ

37
著者が読み込み、見解が一朝一夕の研究ではないことが推し量れる整理された論述だ。このシリーズは玉石混交なところはあるが、本書は「玉」である。目を見張ったのは、①エリザベスが愛着障害のために元々偏見を持ちやすい性格だということと、その原因をつくった母親の安心の出来なさが描写されているという指摘があること。②背景にある限嗣相続法について強調していること。エマニュエル・トッドをみると、確かにイギリスは別居の不平等相続である絶対核家族に分類されている。本書の見解を折り込み、上巻を再度確認して、下巻を読んでいきたい。2022/11/13

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