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NHK人間講座
「古の武術」に学ぶ

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  • サイズ A5判/ページ数 172p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784141890935
  • Cコード C9475

出版社内容情報

桑田投手復活の立役者として、そしてまた世界選手権史上初のメダル獲得を果たした末續選手のトレーニングに古武術が取り入れられたということでも注目を浴びている甲野善紀氏。いよいよ甲野氏による待望のNHKテレビ講座が始まります!本誌は講座のテキストです。

【テキストより抜粋】
~はじめに~
 今回、「『いにしえ古の武術』に学ぶ」というタイトルで8回にわたってお話をさせていただくことになりましたが、私はもともと野山の自然と、そこに棲息する鳥や動物が好きなこともあり、「人間にとっての自然とは何か」ということを体感をもって納得したいという事から武術探究の道に入った者で、私自身何か特定の古流武術の道統を受け継いでいるわけではありません。
 ただ、私の探究している課題を解く鍵が、かつての日本人の心身の運用法を基にした武術にあるという思いが強くあり、1978年「武術稽古研究会」を創設し、しょうせいかん松聲館と名付けた道場を開き、具体的な身体運用法の探究を始めたのです。
 そして以来25年、この間得難い多くの方々との出会いに恵まれ、最近ではさまざまなジャンルの方々が私の活動に関心を持ってくださるようになりました。勿論、興味の持たれようは様々で、最も多いのは私の身体運用法の具体的技術に関してですが、私の武術追求の姿勢にも多くの方々が関心を持たれたようです。そのほかに新しい開発や研究に取り組まれている方が発想の転換のための刺激剤としてくださっていたり、組織のあり方の研究に役立てたいという方もいらっしゃいました。(後略)

【甲野善紀】
(こうの よしのり 1949年生、武術家)
東京都生まれ。「人間にとって自然とは何か」を探究するために、武の道へ入り、まず自らの武の技法探究のためには、現代常識を超えた古の武の名人達人の心身の動きの研究が不可欠と考え、1978年「武術稽古研究会」および、道場「松聲館」を設立。1978年、固定的な支点を排した動きの原理に気づき、これを『井桁崩しの原理』と名付ける。これによって導き出されてきた「ねじらず、溜めず、うねらない」という身体運用法は、プロ野球の桑田真澄投手をはじめ、サッカー、バスケットボール、陸上競技などのスポーツでも活用され始めている。道場のほかに東京都内のカルチャーセンター等でも定期的に指導を行っている。著書に、『剣の精神誌』(新曜社)、『古武術に学ぶ身体操法』(岩波書店)、『自分の頭と身体で考える』(養老孟司共著、PHP研究所)ほか多数。

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